お気に入りのウールのセーターを着ているうちに、袖口やウェスト周りが伸びてしまって、締りのない状態になってしまいますよね。まだまだ着たいのに!!
新品の様には戻せませんが、手放す前にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
あきらめている状態であればちょっとした手間を掛けるだけで、まだまだ活躍してもらえる出来栄えになると思います。
そんな伸びたセーターを、家で手軽にできる、ウールのセータを復活させる方法の紹介です。
そもそもセーターは何故伸びてしまうのか?
一般的な布は、たて糸とよこ糸を直角に交差して織られています。そのため収縮性が乏しいのです。
しかし、セーターやニットなどは一本の糸がループを繰り返しながら編まれています。
たくさんのループが集まって並んでいるような生地(編地)になります。
そのため空気をたくさん含み、通気性や保湿性はとても良いのです。
その反面、伸縮性が高いため同じ方向へ引っ張られると、どうしてもその方向へ伸びてしまいます。
特に袖口や襟元、ウェスト周りなどは脱ぎ着を楽にするため、リブ編みなどになっているので、機能的で良いのですが伸び易くなっていしまっているのです。
ヨレヨレになったウールのセーターを元に戻す(近づける)方法
スチーム(蒸気)をかける
セーターから5cm程度離してスチームを当てる方法です。
アイロンのスチーム機能を使って伸びてしまった部位に当てて戻します。
50℃程度のお湯につける
私が試して効果が有った方法です。
用意するものは
50℃のお湯(だいたいで良いです)
洗面器やバケツ
ゴム手袋(手のやけどを避ける)
ヘアトリーメント剤少量(アモジメチコンという成分が毛のキューティクルをコーティングする役割を持ちます)
50℃のお湯は簡単に作れます。熱湯と水を1:1で混ぜるだけです。
洗面器に50℃のお湯をはり、トリートメント剤を少量溶かします。分量は適当です。髪の毛と見立ててご自分の髪につける際の分量が参考かと…
セーターに付いている注意書きのタグを見ると30℃以上のお湯を使わないようにと表記されています。
これは温度が高いと縮んでしまうからです。この特性を逆手に取った方法になります。
50℃にしたお湯に処置をしたいセーターの部位を浸します。
今回は袖の部分と、胴回りの部分を処置しました。
5分程度浸させます。
元に戻したい部分をお湯の中で絞ります。
※ゴム手袋でも熱く感じられますので、やけどにはくれぐれも注意をしてください。
お湯の中で伸びた部分を絞りながら、お湯を含ませるようにします。
縮んでいることが確認出来れば成功です。
あとはお湯から出し、水気を絞ります。拡がらないように固めるイメージで絞ります。
脱水機にかけると変に伸びてしまうと考え、大きめのバスタオルにセーターを巻いてタオルに水を吸わせるように脱水しました。
あとはドライヤーなどで乾かします。くれぐれも引っ張ったりして、また伸ばすことのないように注意します。
処置した後の、乾燥をさせた出来上がりです。
腕の部分も胴回りも復活したと思いませんか!!
ベストも同様に処置しました。まるごとお湯につけて処置しました。
薄い生地でも効果は有るようです!!
自分的には十分満足です。
おわりに
ヨレヨレになってしまって、もう来シーズンはあきらめかなと思っていたら、一度試してみてください。
もうワンシーズンは着れるかもしれません。
今、世界で注目されている、SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の観点でも是非ともトライしてほしいです。何よりもお気に入りがずっと着れるのは嬉しいことですよね。
ご自分で出来ることで復活させられれば、思い入れも更に増すと思います。
是非ともトライしてみてください。
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