トビムシの生態・発生原因・駆除方法など見つけたときの対策のあれこれ!

トビムシの生態について基礎知識と発生原因、駆除方法のあれこれの紹介
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部屋に置いている観葉植物を育てていて、鉢の中で飛び跳ねる物体を見かけたことが有ると思います。

羽はないので飛び回ることはありませんが、水をあげると一気にうごめく、小さな物体に気がついたことがありませんか。

大地のプランクトンとも言われる「トビムシ」です。

そんなトビムシの生態について基礎知識と発生原因、駆除方法のあれこれの紹介です。

目次

トビムシ

正体はcollembola(コレムボラ)すなわちトビムシ類です。

節足動物として分類され、昆虫とはみなされていないそうです。

土壌中にいる昆虫に近い生物の中では最も多くの種類がいます。

体長2~3mm程度、シロ、褐色、紅色、緑などの色を持つ種類が多く、世界に6,000種以上存在するそうです。

トビムシ
引用:Egor Kamelevによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/8088888/

羽はありません。

危険を察知すると腹部の跳躍器という器官を使い数十センチは飛び跳ねることが出来ます。

土壌の中や樹皮下、岩礁などさまざまな場所に生息し、菌や腐植などを食べます。

室内では、台所やお風呂場などの湿度の高い場所や、観葉植物などトビムシの好む有機肥料を与えた鉢などが発生源となります。

トビムシがいる環境は土壌分解が促進されるので益虫として知られています。

土壌に住む捕食性動物の餌となることから大地のプランクトンとも呼ばれているそうです。


しかし、個体数が増えすぎると花粉や花びらの植物の柔らかい部分を食べ始めることがあります。

そんな被害を出すことがあると、害虫とみなされるようです。

様々なトビムシの光学顕微鏡写真を見つけました。
上段は表層性、下段は土壌性の種だそうです。

様々なトビムシ


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トビムシはどんなところに発生するか!

トビムシは人に無害です。

咬んだり刺したりすることはありません。

しかし、集団となり室内に入り込んでピョンピョンと飛び跳ねたり、繁殖して大量にうごめいたりするので不快害虫とされています。

寿命は2ヶ月から数ヶ月程度です。

 

トビムシ
引用:Egor Kamelevによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/7996145/

 

どのような環境がトビムシのお気に入りで、発生源になるのかまとめました。 

観葉植物などの湿った土や有機肥料

観葉植物などで有機肥料を与えた土などが発生源となります。

有機肥料堆肥腐植土などが含まれ適度な湿気はトビムシにとっては天国のような環境といえます。

室内で育てている観葉植物では、天敵となるクモや蟻などに捕食されるリスクが小さいので繁殖しやすい環境と言えるでしょう。

 

湿気が多く風通しの悪い場所

トビムシはジメジメとした湿気が高く暗い環境を好みます。

そのため室内ですと台所、お風呂場、洗面所などの水回りや床下の風通しの悪い場所に発生することが多いようです。

また、トビムシの餌となる食べカスや、カビなどが残りやすい排水溝、ゴミ箱周辺など湿度が高い場所などは大量発生することも有るようです。

 

天井裏

天井裏に湧くことも多いようです。

雨漏りなどで湿気がこもったりすると増殖しやすく、照明などの隙間から室内に入ってくるようです。

教示いただけたので追記させて頂きました。

腐食した木材

木製建材や木製の家具、プランターなどの朽ちた部分などに大量に発生することが多いようです。

特に風通しが悪く腐りやすい床下の建材、湿ったプランターなどはトビムシは好んで住み着きどんどん繁殖してしまうので注意が必要です。

 

室内でのトビムシの侵入経路

室内で発生したトビムシはほとんど外部からの侵入と考えて良いようです。

歩行侵入または付着侵入

歩行侵入

歩行侵入は隙間から室内に侵入してくることです。

1mm程度の隙間からでも室内に侵入してきます。

窓や扉の開閉が多いところや、外へ配管されているエアコンの排水ホースや換気口、窓のサッシのわずかな隙間、コンセントカバーの隙間、床と巾木の隙間などいろいろな隙間から侵入して来るようです。

付着侵入

付着侵入は、観葉植物や鉢植えなどに付着していて、外から持ち込んだ際に侵入することも多いようです。 

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トビムシの駆除・退治法と予防法

 

室内に侵入してきたトビムシはその高い繁殖力でどんどんと増えてしまいます。

トビムシ
引用:Daniel RobertsによるPixabayからの画像

室内で見つけたときの駆除・対処法と予防法についてまとめました。

  • 市販されている不快害虫用のエアゾール殺虫剤

    トビムシは殺虫剤の成分に弱いので市販されているエアゾールタイプの殺虫剤を噴霧して駆除するのが手軽です。

    屋外や室内でトビムシの発生しそうな場所や侵入経路などに薬液剤の残留噴霧することでも効果は高いようです。

  • 掃除機で吸い取る

    ペットや小さなお子さんがいるご家庭で殺虫剤の使用を控えたい場合の方法です。

    掃除機で吸い取ってしまい、掃除機の中に少量の殺虫剤を噴射すると一気に駆除できます。

    室内に薬剤が飛び散ることもありません。

  • 発生している場所の風通しを良くする

    トビムシはジメジメしたところの反対の環境は嫌います。

    日当たりがよく乾燥した場所は嫌いますので、換気を心がけ湿気がこもらないようにすることです。


    台所や洗面所など常に換気して風通しを良くしましょう。

    天井裏なども雨漏りがないかをチェックし、湿気がこもらないようする必要があります。


    屋外の庭や植え込みなどの落ち葉や朽木などもトビムシの発生原因となります。


    定期的な掃除をすることです。

    ベランダなどに多くのものを置いていると風通しが悪くなりトビムシが住み着きやすくなる可能性が高くなります。

    このような場所も風通しや日当たりを考慮することで予防法となります。

  • 窓や網戸の隙間などトビムシの侵入経路を遮断する

    玄関扉や窓、網戸の隙間などトビムシの侵入経路がわかっている場合は、その侵入口を塞ぐ対策を講じることです。


    手軽に対策をするものとしてはホームセンターなどで隙間を塞ぐアイテムが多種扱われています。

    シールや、スポンジタイプ、ゴムタイプ、フィルムタイプなど様々なものが市販されています。

    それらを場所に合わせて活用することです。


    シール以外ですとシリコン系のシーリング材やパテの利用で隙間補修も効果が期待できます。

    最近のホームセンターでは、この手のアイテムはいろいろ扱われています。


    ご自分で作業が出来そうなものを手に入れて作業することで、比較的簡単にきれいに仕上げることが期待できるのではないでしょうか。

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自分で解決できない場合は専門業者へお願いすることも

 

害虫駆除
引用:MariaによるPixabayからの画像

 

ご自分でトビムシ駆除がしきれない場合や、発生場所や侵入経路を特定できない場合は、その道のプロにお願いすることをおすすめします。

害虫駆除の専門業者は屋内外の調査から発生源や侵入経路を特定するところから行うようです。

そのうえで発生状況に合わせた駆除方法で薬剤の散布をすることでトビムシを駆除してくれます。

また、再発防止としての発生場所の清掃や発生源を取り除いたり、侵入経路の隙間のシーリング材の埋め込みによる侵入経路を塞ぐ作業なども行って頂けるとことです。

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おわりに

トビムシはわずかな隙間から侵入してきて、繁殖力が強くピョンピョンとはね回り不快にさせます。

観葉植物や鉢植えでは土の選び方など注意すれば繁殖は抑えられます。

他に発生場所が特定できるようであればジメジメした場所の換気を良くし乾燥させたりして発生原因を取り除くことです。

薬剤の散布でも効果は高いので駆除を行い、侵入場所の隙間などを塞ぎ予防策を講じることです。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • おおよそ正しい情報ばかりですが、非常に重要な点漏れてますね。
    トビムシは天井裏から来る、ということ。
    これモストインポータント、テストに出ますよ。
    天井裏に湧いてるときは照明と繋がってる隙間などから無尽蔵入ってきます。皆天井盲点なんで見逃しがちなんですが、雨漏りとか湿気籠りやすいんで増殖しやすいんですよ。
    天井裏に水タイプバルサンとかテープでとめて様子見るのが有用。

    • 御教示ありがとうございます。
      記事に反映させて頂きました。
      天井裏の湿気は、雨漏りなどが原因になるのですね。

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