昨年の春頃からエンジンを掛けてからしばらくしないとエアコンが効かなくなり始めました。
大掛かりな修理になると嫌だなと思いながら昨年の夏はどうにか乗り越えられました。
しかし、今年の夏にエアコンが効かなくなるのは嫌だと思い、この春先に整備することに!
色々と調べると疑わしきは、エアコンガス、エアーコンプレッサーの故障などが考えられます。
そこで先ずは、エアコンのガスのクリーニングと補充をカーショップでおこなってもらいましたが、効果は得られませんでした。
やはりエアーコンプレッサーが疑わしいと判断しパーツを手配。
その際、エキスパンションバルブとレシーバードライヤーもセットで交換が望ましいとのこと。
エアコンフィルターなども追加で手配を行いました。
しかし、交換作業は思うように行きませんでした…
結果としては、エアコンは復活させることが出来ましたけど計画通りには進みませんでした。
そんなエアコンの修理の整備記録です。
エキスパンションバルブ交換
前準備として、エアコンガスは事前にショップで抜いてもらいました。
しかしエキパンまでの道のりは長いです。
写真のエキパンのボルトでボンネット側からパイプを固定します。
購入したエキパン
真中の2つの穴はエキパンを車両側へ固定するボルトネジを通す穴です。
ボンネットを開け運転席側のエアコンフィルターBOXを取り外した下部にエキパンは有ります。
運転席側のエアコンフィルタが収まっている更に下に有ります。
周りの部品を外して行きます。
外せる部品を外していきます。
部品の固定は色々と考えて固定されているとつくづく思います。
設計者の意図を理解出来ないと破損して外す羽目になります。
上の写真のフエルト状のカバーは剥がす必要が無いのに、思いっきり剥がしてしまいました。
パイプを保護する目的と思われるゴム部品を外します。オイルを付けて外しやすくしました。
ここで大問題が発生!!
エキパンに対して2本のパイプを留めているナットを外しエキパンからパイプを外しました。
このパイプを回避させて、エキパンを固定しているボルトネジ2本の内1本がなかなか外せません。
カメラを駆使してボルトのネジ頭状況を確認すると、ボルトのネジ穴が削れてしまっているようで外すことが出来ません。
悪戦苦闘しましたが、この後の作業を考えるとエキパンの交換は諦めることにしました。
屋外での作業のため天候も含めて夜までには作業を完了させる必要が有ります。
作業をはじめて3時間程度の時間を要してしまっているので、次のステップへ行くため、外した部品をクリーニングし再組付けを行いました。
パイプのOリングは交換出来ずそのまま再利用となったので、エアコンガスの漏れが起きないか内心ヒヤヒヤして作業を進めることに…
漏れていたらどうしよう…
エアコンフィルタは新品に交換して、この部分の作業は終了です。
エアーコンプレッサー交換
今回のエアコンの効きが悪いのはエアーコンプレッサーと考えているので、このコンプレッサー交換がメインの作業です。
しかしエキパン交換(出来なかった)にかなりの時間を要してしまい、急ピッチで作業を進めます。
交換するコンプレッサーの車両下部からのぞいた写真です。
先人のコメントを参考にさせて頂きました。コンプレッサーを外す際パイプが干渉してしまうため固定しているブラケットのボルトを外しておいてコンプレッサーを交換する際に邪魔にならないように事前準備です。
手順としてはサーモスタットの交換を行った際が参考となっています。
電動ファンを外しスペースを確保します。
テンションプーリーを緩め、エアーコンプレッサーに巻かれているベルトを外します。
コンプレッサーに接続されている、コネクタ、エアコンガス用パイプ2箇所を外し、本体はボルト3本で固定されています。ボンネット側(上側)からボルトを緩めておいて、コンプレッサーは車両の下側から外しますので落ちない程度までボルトを緩めておきます。
あとは新旧コンプレッサーを付け換えて固定後、パイプ類を再接続して行きます。エアコンガスのパイプのOリングは新品に交換して取り付けました。
この後ガスチャージなどの時間を考えると写真を撮ることが出来ず作業優先で進めました。
レシーバードライヤー交換
ここへきてレシーバードライヤーの外し方が分からずこちらも交換は断念しました。ラジエーター横に筒状の部分にレシーバードライヤーが格納されているのですが、蓋を外す方法が分かりません。トホホです。
交換できなかったレシーバードライヤ
ガスをチャージするので、後で改めて交換はあきらめです。今回の作業では2つの部品が保留となりました。
ガスチャージ
今回、エアーコンプレッサー交換作業に伴い、真空ポンプ、エアコンガス、オイル等新規に購入し作業を行いました。
真空引きやチャージ中は、車両下部の作業を行いながら行ったため写真撮影が出来ず割愛です。
先人達のコメントを参考にして真空引きを行いました。
冷媒は40℃程度のお湯を入れたバケツにガス缶をいれチャージを行いました。
E60の場合は、エアコンガス量は810g必要です。規定量を考えR134aガスを4缶とオイルをチャージしました。
2缶目のチャージ中に吹き出し口からは冷風が出てきました。
エキパン接続部分からの漏れを気にしながらの作業です。
漏れてたら何をどうして良いのか頭の片隅で考えながら不安を拭えません。
4缶チャージが終わりエアコン吹出し口からは冷風がバッチリと出てきています。
気になるガスの漏れを確認です。蛍光入りのオイルを使ったので、漏れがあれば確認出来るので入念にチェック。漏れは無さそうです。
良かった良かったと胸をなでおろして片付け作業です。
周りはすっかり暗くなった夜8時に作業終了です。
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おわりに
エアコン修理の整備記録でした。
計画通りの作業は出来ませんでしたが、目的は果たせてエアコンはバッチリと以前の状態に復活出来ました。今ではエンジンスタートとともに吹出しからは冷風が出てくれて、これからの夏場に向けて準備は整いました。
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