2021年10月に東海道・山陽新幹線で移動中にPCやモバイル端末を気兼ねなく使用できる、ビジネスパーソン向けの車両がお目見えしました。
ノートPCを打込む音や、通話などを座席で気兼ねなく使えるため、移動中の数時間が有効に活用できるようになりました。
パンデミックの中でのサービス開始でしたが、有効性が浸透しビジネス意外での利用客もかなり増えた感じが有ります。
移動時間を有効に使える「S Work車両」や新たに登場した「ビジネスブース」の紹介です。
S Work車両とは？
東海道・山陽新幹線での移動の時間を有効に使えるビジネス環境が充実しました。それがS Work車両です。
N700S（16両編成）7号車に設定されたビジネスパーソン向けのサービスです。
通常の車両では急にスマホに電話が入ると、デッキに移動して通話をしていますが、PC作業や通話、ちょっとしたWeb会議など周りを気にせず仕事ができる車両です。
周りの方も目的が同じなので一般車両とは違って仕事に集中することができるのでビジネスパーソンには有難い車両空間です。
S WorkPシート
より広く快適に仕事ができるS WorkPシートも登場しています。
3列シートの真中のシートは座席として使用せずパーテーションとドリンクホルダーが設置され、A/C席が広く使うことが出来ます。
2023年10月18日よりA/C席をより広く使えるようにし、真中のB席にパーテーションやドリンクホルダを設置しています。
座ってみると隣がゆっとりと空間が広がり思った以上に快適でした。
パーテーションは隣の人の視界も遮られているので、窓際の席はセミ個室といったところでしょうか。
６～１０番のA席/C席の10席が設定されています。
追加料金は普通車指定席に1,200円（2024年4月現在）です。
テーブルも手前に引き出すと傾き、ノートPCの操作時に適した角度に出来ます。
2023年から、リクライニング可動域を通常の半分程度に狭めたシートになります。
自分は必ず一声掛けて了承を得てからシートをゆっくりと倒すようにしています。
シートのリクライニングをする際には、是非気を付けてほしいです。
後ろの席の人の気持ちを！
普通席でPCを扱っている際に、ことわりもなくいきなり全開でシートを倒されたことが有りました。
とっさに対応できたのでPCは無事でしたが、何もしなかったらPCの画面部分が破損していたと思い、ゾッとした経験が有ります。
シートを倒した人を観たら、周りに配慮が出来そうな人ではなく、何か言っても通じないかなと思い、その後は膝の上でPCを操作していました。
様々な人が利用する公共機関ですので、いろいろな人を想定して設備面で対処をしたほうが良いですね！
ひかり・こだまにも拡大
人気を博し2023年10月20日からは、今まで「のぞみ」7号車限定で運用されていた「S Work車両」が、「ひかり」「こだま」の7号車でも使えるようになりました。
ビジネスブース
「S Work車両」の乗客がPC作業や通話、ちょっとしたWeb会議のために使える7・8号車間デッキ部に「ビジネスブース」の新機能が追加されました。
乗車後に「S Work車両」の座席にあるQRコード、もしくはビジネスブース内のタブレットに表示されているQRコードを読み取り、利用時間などを入力することで予約できます。
2022年5月からN700Sの3編成で試験導入していた「ビジネスブース」が、試験期間を経て2023年10月1日から本格導入されました。N700S全編成に導入されて行きます。
試験導入中は利用状況や改善点を調査するため無料でビジネスブースを提供されていましたが、本格導入に伴い有料となりました。
2023年10月1日からの本格導入後は、有料（30分以内は200円/10分、30分以上60分以内は300円/10分）で、利用開始時に各種クレジットカードで支払いとなります。
料金は時間制で、最大利用時間は60分です。60分以内の利用となるので1500円が最大利用料金になります。
ビジネスブースは、一度に最大2人まで利用できるカウンター席の個室ですが、予約システムと連動した電気錠を新設。
ビジネスブース出入口には「空室」「予約中」「使用中」が分かりやすいよう表示灯を設けています。
デスクには、急速充電が可能なUSBポート Type-A/Cも装備されています。
10月1日以降に整備が完了した編成から順次利用でき、2024年度中には整備を完了する予定としています。
おわりに
世界に誇れる新幹線の快適なサービスが進化しています。
ビジネスでの移動時間を有効に使える「S Work車両」の新サービスの紹介でした。
使えばその便利さが実感できるサービスですが、最近は予約が取りづらくなってきている感が有ります。
サービスが浸透しているのを実感しています。
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