出張や旅行で良く利用する新幹線、特に東海道新幹線は乗る機会が多いです。
新幹線の愛称名のうしろに有る数字には意味があります。
この数字を理解すると終着駅や臨時列車などの情報が分かります。
参考までに御覧ください。
東海道新幹線は、どの列車が空いているか。
号数から混雑具合を推測できるほか、不定期列車や乗車変更後の空席を狙う手があります。
窓側座席が真っ先に埋まる一方、通路側を好んで選ぶ人もいます。
東海道新幹線では、通常ダイヤでは日によってばらつきがありますが、週の半ばなど利用者が少ないときで320本前後。
反対に、連休など多いときは400本を超えます。
2020年3月のダイヤ改正では700系電車が引退し、すべてN700Aに統一されました。
これによって、東海道新幹線は全列車が最高速度285km/hで走行できるようになり、東京~新大阪間の所要時間は平均で4分短縮されました。また、加速性能も良いことから「のぞみ」の1時間あたりの片道最大運転本数は現在12本あります。
つまり、多客期にはより多くの「のぞみ」が運行でき、混雑が緩和できるようになるのですが、観察していると、列車によって混み具合に差があります。
どうせ乗るなら、なるべく混雑していない列車に乗りたい、と思いますよね。
いま発車した「のぞみ」の自由席車両は通路まで満員だったのに、後発の「のぞみ」はガラガラだった、ということもしばしばです。
その理由をなぜかと調べてみました。
列車が混んでいるか空いているか、差が生まれる理由のひとつは時間帯です。
通学や通勤ラッシュにあたる朝や夕方の時間帯を避けることで、比較的空いている列車に乗れるかもしれません。
乗車変更後の空席や不定期(臨時)列車を狙う
現在、2001年から始めたインターネット予約サービス「エクスプレス予約」がかなり普及したEX予約を利用した場合、列車が発車する直前まで何度でも乗車変更できるようになりました。
そこから生まれた裏技です。
当日乗車を調べる
ビジネス利用でのポイントは「帰りの列車は乗車変更されることが多い」ということ。
会議が長引いてしまった、または反対に早く終わった、急に飲み会の予定が入ったなどなど、事前に予約した乗る予定だった列車よりも早く、または遅くするというケースがけっこうあります。
あらかじめ遅めの列車の指定席を予約しておき、予定が終わった時間に合わせて乗る列車を早める、という人も多いでしょう。
そして、乗車変更が多いということは、乗りたい列車の指定席が空いていなくても、「当日になって空く可能性がある」ということです。
こまめに空席状況を確認すれば、希望する列車に乗れるかもしれません。
不定期(臨時)列車を狙う
東海道新幹線を走る列車の本数は、日によって変わります。
時刻表を見ると、何も書いていない列車は毎日運行される定期列車ですが、「運転日」の欄に日付が書いてある列車は、その日のみ運行される不定期列車です。
定期列車よりも不定期列車の方が、空いていることが多いので、乗る列車を決める際には参考にするとよいでしょう。
列車の運行日は数か月前に決定されますが、指定席の混雑状況を見て数週間前に運行が決定される臨時列車もあります。
こうした臨時列車は、JRのウェブサイトに加え、最近はSNSなどでも告知されています。
運行区間
混雑の度合いはその列車の運行区間によっても変わってきます。
多くの場合、東京~新大阪間で運転される「のぞみ」よりも、広島駅や博多駅などの山陽新幹線方面に直通する「のぞみ」の方が、混雑する傾向にあります。
空いている列車や座席の選び方について
それは号数で混雑を推測したり、不定期列車を狙うなどです。
新幹線の列車番号の数字にはルールがあります。
このルールを覚えておくと、指定席の予約時など役に立つあれこれの紹介です。
新幹線ではすべての列車に号数が割り振られています。
この番号は行先や運行日によってグループ分けがされています。
たとえば「のぞみ」の場合
1~64号は、東京~博多間で運行される列車。
100番台前半は、東京駅と広島駅や岡山駅など山陽新幹線の途中駅を結ぶ列車。
200番台は東京~新大阪間で運行される列車。
100番台後半や300~400番台は不定期列車や臨時列車が使う番号。
といった具合です。
一部で例外はあるものの、番号を見れば行先や運行日がわかるため、混雑具合を推測する参考になります。
どの席に座るか
「どの列車に乗るか」とともに「どの席に座るか」も、気にしたいところです。
東海道新幹線の普通車は、3人掛けと2人掛けの座席が並んでいます。
先に埋まるのはやはり、3人掛け窓側のA席と、2人掛け窓側のE席です。
この席の大きな違い
海側(東京発の列車で進行方向左側の3人掛け)か、山側(東京発の列車で進行方向右側の2人掛け)。下りも上りも変わりません。
多くの区間や時間帯で日射しが入る3人掛けのA席よりも、2人掛けのE席を選ぶ人が多いようです。
車窓からの眺め
車窓のどちら側に何が見えるかというのも、席を選ぶポイントになります。
東海道新幹線の車窓のハイライトとも言える富士山。
東海道新幹線のハイライトともいえるのが、三島駅通過から3分ほどで現れるこの区間。
「のぞみ」なら三島駅通過から約4分、「こだま」なら三島発車から約5分経過した頃です。
手前の愛鷹連山が右に去り、その陰から富士山がするすると姿を現します。
下り列車の場合、直前まで茶畑に視界を遮られているので、その登場シーンは劇的。
すぐに電線や工場群が現れるので、すっきり見通せる時間は1分もありません。
E席は富士山を長く眺められますが、実は海側のA席からも富士山を見られる区間が1か所だけあります。
その一瞬のためにA席を選ぶという人もいるようです。
それは、静岡駅を過ぎまもなく安倍川を通過。ここを渡ったところからが、もうひとつの富士山ビュースポットです。安倍川を渡りきった地点から新幹線は30秒ほど真南に進路を取ります。
この時、A席側、つまり海側の車窓に、富士山が現れます。
ここでは、約2kmにわたって線路が南北に走っており、A席側の東京寄りに富士山が現れます。
ただし、下り列車からでは振り返る形になるうえ、約60km離れているため、滅多に見えません。
そのため、運良く見えたら幸運が訪れる「幸せの左富士」とも呼ばれています。
上り列車からなら、A席から前方に見えるので、多少見つけやすくなります。
浜名湖付近からもちらりと見えるようです。
左富士より西は、牧之原台地や南アルプスに遮られ、なかなか富士山は見えません。しかし、運が良ければ浜名湖付近から、湖越しに富士山をちらりと見ることができるようです。
春から夏にかけてはほとんど霞んでしまい、極めて難易度が高いようです。
ちなみに、東海道新幹線から富士山が見える西限は愛知県豊橋市と言われています。
鉄道ファン目線で語ると、
A席からは、三島駅(静岡県三島市)付近にある発射台のような留置線や、米原駅(滋賀県米原市)付近に保存されている新幹線実験車両が眺められます。
E席からは、田町駅(東京都港区)付近や新大阪駅手前の車両基地が見どころです。
どの区間で、どちら側の車窓に何が見えるかをまとめた本も出版されています。
新幹線に乗るときに持っていくと楽しいかもしれません。
座席幅は違う
最後まで残るのは、やはり3人掛け中央のB席です。
3列席中央のB席は座席幅が広い
両側に人がいるため、どうしても敬遠されがちですが、B席は座席幅が他の席よりも広いため、若干ゆったり座れます。
通路側の利点
通路側のC席とD席は、他の人に気兼ねすることなく離席ができます。
ビジネスでの電話対応や、トイレへ行けるため、飲んだ後や車内販売を利用したいときなどにおすすめです。
新幹線の車窓は面白い
東海道新幹線に乗ったら、居眠りをしたりスマートフォンをいじったりしているのはもったいないです。
窓の外を眺めてみると、思わぬ発見があります。そんな東海道新幹線の車窓の魅力の発見をしてはどうでしょうか。
乗る列車や座席によって、混雑や快適さに違いがある東海道新幹線。
うまく工夫するのも、移動を楽しむコツかもしれません。
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おわりに
東海道新幹線の列車や座席の選び方の参考になる情報の紹介です。
せっかくの新幹線乗車ですので、ちょっとした知恵を使って移動の時間を楽しいものにしましょう。
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