カーリング女子が五輪出場権を獲得したことで、過去の「負けたのに準決勝」という出来事が再び注目されています。
特に急増しているのが、順位決定に使われる「DSC(ドローショットチャレンジ)」というルールです。
DSCはカーリング初心者が一番つまずくルールで、五輪や世界選手権でよく話題になります
この記事では、同率勝敗でも順位が変わる理由、日本が準決勝へ進めた仕組みを分かりやすく解説します。
【結論】
2022年の北京オリンピックで日本が準決勝へ進めたのは、3チームが5勝4敗で並び、直接対決でも差がつかなかったため、最終的に「DSCの平均距離」で日本が上位になったからです。
過去の事例:北京五輪第14日(2/17)日本が準決勝へ行けない条件
準決勝へ進む条件として、日本が準決勝へ行けないのは、「日本が負け、英国、韓国が勝った」場合だったとのこと。
日本は負けてしまいましたが、同時刻で行われた試合で英国☓カナダ戦でカナダが勝って5勝4敗で並びましたが、4敗の韓国がスウェーデンに負けたため、予選リーグ最終成績は、残り2枠に5勝4敗の英国、日本、カナダが並んでいました。直接対決の成績は1勝1敗。
最終的な判定はDSC(ドローショットチャレンジ)によるものでした。
DSC(ドローショットチャレンジ)とは?
複数チームが同じ勝敗で並び、直接対決の結果でも優劣がつかないときに使われる“順位決定方法”です。
カーリングでは試合の前に、先攻・後攻の選択権を決めるため
「LSD(ラスト・ストーン・ドロー)」というショット測定が行われています。
両チーム2人づつがショットして、ハウス中心から石の中心の距離を測定し、その距離が短い方が先行か後攻の選択権が与えられます。
・ハウス(円)の中心にどれだけ近いか
・1試合につき全チームが行う
・もっとも遠かったショット2投を除き、16投の平均距離を算出
平均距離が“シーズン通しての正確さ”を表しているため、同率チームの順位決定に採用されているのです。
距離が短い=精度が高い=順位が上。
DSCとは、試合ごとに先攻、後攻を決める際に行われているLSD(Last Stone Draw ラストストーンドロー)で判定することです。
2チームが競い合い、複数のチームが競技を行うと対戦成績が同じになる場合があり、その際に先攻後攻を決めるLSDで順位を決めているのですね!
当時のケース:なぜ日本は負けたのに準決勝へ?
北京五輪の予選リーグ最終日、日本は世界ランク2位のスイスに敗れました。
結果、日本は5勝4敗。
しかし同じタイミングで英国とカナダも5勝4敗で並びます。
直接対決の成績は、3チームとも1勝1敗でまったく優劣なし。
そこで最終的な判断材料として採用されたのがDSCでした。
●英国 35.27cm
●日本 36.00cm
●カナダ 45.44cm
【結論】
日本のDSCは「36.00cm」。
同率だった英国(35.27cm)と僅差でしたが、カナダ(45.44cm)より精度が高く、
その結果、同率5勝4敗の中で4位となり準決勝進出が決まりました。
日本はカナダより平均距離が大幅に短かったため、順位が上位となり4位で準決勝進出。
「負けたのに勝ち抜けた」ように見えるのは、このルールが理由です。
■ LSDとDSCはどう違うのか?
・LSD → 試合前に毎回行うショット(先攻・後攻の決定用)
・DSC → LSDの蓄積データを使って順位を決める指標
つまり、
「日々の正確なショットの積み重ねが最終的に順位に効いてくる」
という、カーリングらしい非常に合理的なシステムです。
精度の積み重ねが日本の勝利
北京五輪では、10日の初戦から8日間の対戦で一戦ごとに正確な投球を行い積み重ねてきたものが、このような判定で勝利を導いたのですね。
大会初日から8日間、日本代表は毎試合で正確なLSDを積み重ねてきました。
その積み重ねが、同率チームとの最終判定で実を結んだのです。
単に勝敗だけでなく、“精度の高さ”も結果に直結するカーリングならではの戦い方と言えます。
常に勝つだけではなく、高みを目指していると全て結果につながると感じます。
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まとめ
カーリングはリーグ戦形式のため、複数チームが同率になりやすい競技です。
・勝敗でも直接対決でも決まらない場合、DSCで順位が決まる
・DSCは試合前のLSDの平均距離
・距離が短いほど上位
・日本はこのDSCで勝ち、準決勝に進んだ
カーリング女子が五輪出場権を獲得し、再び注目が集まるDSC。
今後の日本チームの活躍に期待しましょう。


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