ブルーレイはなくなる?光ディスクの未来は『推し活』が握る!?

光ディスク生産終了
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パナソニックに続きソニーグループも2025年2月にブルーレイディスク(BD)など光ディスクの生産を終えました。
愛用してきたユーザーの間には動揺が広がっています。

記録用光ディスクの未来について考察しました。

目次

光ディスクは無くなる?!

BDが無くなるのかとネットでは話題になっていますが、パナソニックとソニーの2社が生産をやめただけ。
全体のシェアから見るとそれほどのシェアを持っていなかった両社。

撤退の要因は、配信が主流となる現代に需要が減ったことと、生産技術の優位性が無くなり一般化され、製造装置を導入すればだれでも生産ができるようになったことが要因と考えられます。

パナソニック(2年前に撤退)、ソニー(国内シェア3割)のビジネスとしては利益が得られなくなったと判断になったことだと考えられます。

BCN総研2024数量
BCN総研2024数量

光ディスクは終焉に向かっているのか?

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ブルーレイの企画算定や普及で業界を牽引したソニーが、パナソニックに続き撤退したことで光ディスクは終焉に向かっているのか?

パナソニックの生産撤退理由の一つに「クラウドでのデータ保存の一般化」が大きいとされています。
動画や写真をインターネット上のサーバーへの保存が気軽に出来るようになるにつれ「光ディスクに保存」する手間を掛けることが敬遠されたことが光ディスクの需要が落ちた理由です。

このことはメーカー自身が予見していた。
業界団体の日本記録メディア工業会は「ストレージ(記録の場所)がネットの中に集約される方向性が強まり、記録メディアの位置づけが極めて低下している」として、2013年3月に解散しています。

スマートフォンの普及に伴い、カメラやビデオなどの機器の販売も落ちてきています。

記録媒体もハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)の半導体の記録媒体に移行し、さらに価格も下がってきている現状を考えると、この先も光ディスクへの記録のライブラリー化は終焉に向かうのではないでしょうか。

需要の縮小は著しく、回復はほとんど見込めないとの見方で業界関係者は一致する。販売枚数は公表されていないが、調査会社のBCN総研によると、24年のBD販売枚数はピーク時の13年の6割程度に落ち込んだ。

記録先が光ディスクからHDDやSSDに移行し「見たら消す」ユーザーに移行し、映像を残しておくのは少数派となってきているでしょう。

また、インターネットの通信速度の環境が目覚ましく発展し速度が著しく向上していることも、後押しとなり動画配信サービスが普及しています。

動画配信サービスの普及。
テレビ離れといわれていても受像機としてのテレビの需要は落ち込んでいません。
地上波放送は見ないが、インターネットにつながったテレビで配信動画を視聴するというスタイルに移行しています。

DVDやBRディスクによるメディアの購入も、ネット配信による手軽さには叶わないでしょう。

録画・再生環境は無くなるのか?

ソニーのBD撤退で気なることがネットではささやかれています。

電子情報技術産業協会(JEITA)によると、BDレコーダー(再生専用機を含む)の出荷台数は、
ピークだった2011年の678万台と比べ、24年には約85%減の104万台にまで凋落。
2025年1~2月も前年同期比で2割近くの減少と衰勢は変わらず、25年通年で100万台を割り込むのは避けられそうにないようです。

ディスクとレコーダーは表裏一体の関係にあり、歩調を合わせるように近い将来、メーカーがレコーダーの供給をストップする可能性は否定できません。

「テレビにハードディスクドライブ(HDD)を接続して録画するユーザーが増え、動画配信サービスにも押されてレコーダーの新製品があまり発売されない状況になっている。
需要が今後増える要素はほぼなく、ひそかに生産を終了してしまう方向にあるのかもしれない」

光ディスクとレコーダーの国内市場
光ディスクとレコーダーの国内市場

メーカーの対応は?

メーカー側の考えはどうなのでしょうか。

公式通販サイトで4機種を扱っているソニーグループは「販売は継続している」とだけ回答。
今後の生産計画や新モデル投入に関しては「公表を差し控えさせていただく」と言及を避けています。
ソニーの国内シェアは約13%で3位。

パナソニックは約46%でシェア首位「現時点で生産終了の予定はない」としています。
新モデル2機種を今年2月に投入し、録画や放送中の番組を外出先でもスマートフォンで視聴できるサービスをアピールするなど、拡販に努めています。

オタク需要!推し活による『光ディスクメディア』の存在意義

レコーダーの需要そのものが完全になくなることはないと考えられるわけ!

動画配信の対象とならないコンテンツもあり、『オタク』のBD需要は残っていくのではないでしょうか。
好みのタレントや声優などが出演する番組、アニメなどの動画を手元に保存し、繰り返し視聴するといったオタクの人たちの「推し活」需要には、一定の影響力があります。

メーカの調査によると推し活をしている20~50代の女性の5割強が「録画機器は快適な推し活に必要なアイテム」と答えているようです。
実際、予約をしなくても指定したチャンネルの放送番組をまるごと録画できる機種は「推し活ユーザーを中心に好評を得ている」様です。

推し活に関連した消費行動を調査する推し活総研が今年1月、15~69歳の男女約2万3000人から回答を得たアンケートでは「推し活をしている」人は約17%で、単純換算すると、国内の推し活人口は推定1400万人。また、推し活に充てる「活動費」は1人当たり年間約25万円で、推し活市場は約3兆5000億円にのぼるという。

オタクの人たちは推し活に「費用を惜しまない

日本の録画文化を引き継ぐ最後の砦は「推し活」なのではないでしょうか!

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おわりに

ソニーの「光ディスク」生産撤退によりブルーレイが無くなるのではないかとささやかれる中で、オタクの『推し活』が救世主となるのではないかと思います。

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