2024年5月8日~10日までに『太陽フレア』の最大クラスに分類される巨大な爆発が、合わせて6回発生しています。
極地域を中心に通信障害等の懸念が有ります。
また、北緯45度程度の地域では低緯度オーロラが観測されていて、日本の北海道などでもオーロラが見られるかもしれません。
太陽フレアとは?
太陽表面の巨大な爆発現象
太陽フレアが複数回発生
太陽からは電磁波や光だけでなく、プラズマ状態の粒子が常に放出されています。太陽風と呼ばれるこの流れは、地球磁気圏があるおかげで大部分は押しのけられています。
フレア・CMEなどが起こると太陽風が暴風と化し、地球磁気圏をゆがめることがあります。地上では磁気嵐として観測され、磁気圏の隙間から極地域の大気圏に入ってくるプラズマ粒子が増加します。
プラズマ粒子が地球の大気と衝突することで発光するのがオーロラです。普段は緯度が60度よりも高い地域で見られるオーロラですが、磁気嵐の発生中はより低い緯度でもオーロラや“SARアーク”といった現象が観測されることがあります。
5月8日(水)から今日11日(土)にかけて複数回にわたり大規模な太陽フレア・CMEが観測されていて、その際の太陽風が到達する11日(土)頃からの数日間は、磁気嵐が発生するものとみられます。
ウェザーニューズ
情報通信研究機構によると、大規模な「太陽フレア」が72時間で7回発生するのは観測史上初めてだそうです。
今後、数日にわたって通信衛星やGPSなどに影響が出るおそれがあり注意を呼びかけています。
NOAA=アメリカ海洋大気局が10日に発表した情報によると、予想される磁気嵐の大きさは5段階中、上から2番目で、おおむね日本時間の11日から13日にかけて起きる可能性があるということです。
日本でオーロラ観測?
「太陽フレア」によって、陽子などの電気を帯びた粒子が大量に放出されています。
これにより地球の磁場が乱れる「磁気嵐」が発生し、日本でも北海道などで「オーロラ」とみられる現象が確認されているようです。
11年周期
太陽の活動は、およそ11年の周期で活発になったり弱まったりするとのことです。
今年は活発な時期にあたるようで、NOAAは今後も今回のような現象が起きる可能性があるとしています。
日本で磁気嵐!
磁気嵐は日本でも観測されました。茨城県石岡市にある地磁気観測所が発表しました。
「磁気嵐」は11日午前2時5分から始まり、午後6時の時点でも続いているということです。
この間に観測された地磁気の変動幅は、最大で500ナノテスラを超え通常の1日の(50ナノテスラ)10倍を上回りました。
石岡市の観測所で500ナノテスラを超えたのは1991年3月以来で、変動幅としては、1924年に観測を始めて以降9番目の大きさです。
「磁気嵐」が起きると、通信などの障害が起きるおそれがありますが、影響の程度については現時点で不明だとしています。
11日も「太陽フレア」が発生したという情報があることから、「磁気嵐」は今後数日は続く見通しだということで、地磁気観測所は注意深く監視していくとしています。
気象庁
おわりに
今年は、11年周期の太陽の活動の活発になる年だそうです。
磁気嵐による通信障害が懸念されています。
大きな障害が起きないことを願います。
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