QRコードとはQuick Responseコード(クイック レスポンス)の略でキューアールコードと読みます。
日本の企業のデンソーウェーブ社が1994年に開発した2次元コードです。
1997年AIMIのITS規格に登録され、2000年にISO/IEC規格になっています。
QRコードとは
バーコードは一方向にだけ情報を持っていますが、QRコードはマトリックス二次元コードの一つで縦横二方向に情報を持てるので情報量が飛躍的に多く持たすことが出来ます。
QRコードは開発者の意図により「より多くのひとにQRコードを使ってもらいたい」とQRコードの利用は費用負担は不要です。誰もが自由に使える仕様がオープン化されています。
その恩恵ゆえ世界的に普及し、空港の発券システムや電子チケット、決済や、入出庫、在庫管理、ピッキング、配送管理など、製造や物流の現場など幅広く使われ多方面で活用されています。
QRコードとバーコードの違い
バーコード:線で構成された一次元コード
QRコード :縦横の二方向のドットで構成された二次元コード
バーコードに比べてQRコードの情報量はより大きなデータを記録できます。
読み取りに関してはバーコードは専用の読み取り機が必要ですが、QRコードはスマートフォンがあれば読み取りができます。
QRコードの特徴
・大容量の情報を小さなコードに表現
数字・英字・漢字・カナ・記号バイナリ・制御コードなどのデータを扱うことができます。
・小さなスペースで表示が可能
縦・横にデータを表現するためバーコードと同じ情報量だと約1/10程度の大きさで表示ができる
・全方位読み取り可能
360°どの方向からでも読み取りが可能
コード内の3ヶ所に「切り出しシンボル」と呼ばれる四角形があり高速で安定した読み取りが可能
・汚れや破損に強い
「誤り訂正機能」を持っているので、コードの一部に汚れや破損が有ってもデータの復元が可能です。
QRコードの仕組み
QRコードを構成する最小の単位(白黒の正方形)をセルと呼びます。
このセルの組み合わせでQRコードは表されています。
- 切り出しシンボル(ファインダパターン)
- タイミングパターン
- 誤り訂正レベルや、マスク番号などの情報を持ったフォーマット情報
- データ及び誤り訂正符合(リードソロモン符号)
から構成されています。
高速で安定した読み取りができる理由
3隅に「切り出しシンボル」と呼ばれる四角形があり、位置検出の役割を果たしています。
スキャナーはこのパターンを検索し、360°全方位からでも安定してデータの読み取りができます。
最初に作られたモデル1は、最大バージョンで14(73×73セル)で数字1167字まで扱えました。
更に改良を加えられたモデル2は最大バージョンは40(177×177セル)で数字7089字まで扱えます。
現在のQRコードは、このモデル2を指します。
おわりに
現在、スマフォ決済などでも身近になったQRコードについて説明でした。
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