培養土とは?種類や用土を知って自作のためのあれこれ。【plant】

自作で培養土作りするためのあれこれ
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昨年、自宅の観葉植物の土をいつもとは違うホームセンターで購入した培養土に替えたら成長が鈍化してしまいました。

その対策もあり、今一度、培養土について調べてみました。

目次

培養土とは

培養土とは数種類の用土や肥料が配合された土のことです。

観葉植物や野菜などそれぞれの植物に合わせて配合されています。肥料や水もち・水はけを調整し、それぞれに適切になるように配合されています。

培養土の50%以上を占める主体となる「基本用土」に補助を行う「改良用土」を配合。

育成する植物の種類や種まきや挿し木などに適した培養土もあります。

市販品でそのまますぐに使えるものなど多種販売されていますが、自分で配合することもできます。

 

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培養土の種類

様々な植物に広く使える「汎用タイプ」、粒状に処理され水はけに優れた「粒状培養土」、粒が細かい「種まき・挿し木用培養土」、油粕や魚粉など有機質肥料が混ぜられた「有機培養土」などが代表的なものです。

市販品は手軽に使えますが、基本用土や改良用土に何を使われているかチェック出来ると失敗が減ると思います。

代表的な用土

 

基本用土
(ベースになる用土)
赤玉土赤味の強い弱酸性の土。
透水性・保水性・肥料もちに優れたバランスの良いタイプで、多くの植物に適しています。粒の大きさや硬さが異なるので、求める保水性などの性能に合わせて粒の大小を選びましょう。
鹿沼土黄色っぽい火山性の土。栃木県鹿沼地方で採取。
通気性や保水性に優れている点は赤玉土と同様ですが、酸性が強い土質で酸性を好む、サツキやツツジなどの栽培に使用されます。
黒土黒っぽく、フカフカとした感触で、根菜などの野菜の栽培に適した土です。有機質を多く含んでおり比重が重く、肥料もちや保水性に優れています。
日向土茶色~黒色の軽石のような土。宮崎県南部で採取。
軽くて硬いので通気性・水はけに優れており、改良用土としても使用されます。湿ったものは「ボラ土」と、呼び名が変わります。
軽石火山から採取される白い石。多孔質のため軽くて通気性が非常に良く、水はけに優れています。通気性を好むランなどの栽培の他、鉢の底に敷く石としても使用されるものです。
水苔湿地の苔を乾燥させた、粘り気のある黒い土。
通気性・保水性に優れており、盆栽の石づけやランの植え込み材などに使用されます。
改良用土
(補助する用土)
腐葉土クヌギやケヤキなど広葉樹の葉や枝を発酵させたもの。
通気性・保水性・肥料もちに優れ、有機質も含んでいるため幅広い場面で使用できます。選ぶ際は発酵が完了して黒くなっているもの・葉の形が程よく残っているものがおすすめです。
堆肥植物由来の有機物を発酵させたタイプと動物由来の有機物を発酵させたタイプがあります。腐葉土と同じような目的で使われますが、堆肥の方がやや肥料分が豊富で、土に養分を与えられることが特徴です。
天然砂花崗岩が風化した「山砂」、河川の岩石が風化した「川砂」があります。通気性を良くするといった目的に適したものです。
パーミキュレートヒル石を高温処理したもの。
薄い板が積み重なったような多層状の構造になっています。軽くて保水性・通気性に優れており、土壌改造以外にも種まき用土などに使用されます。
パーライト真珠岩や黒曜石を高温で焼いた、非常に軽い粉状の白い石。
多孔質なので通気性・水はけに優れており、用土の通気性を改善するなどの目的で使われます。
ピートモス苔や柳、アシなどが堆積してできた土です。酸性が強いので、用土を酸性に傾けたい時などに使用します。保水性に優れていますが、一度乾燥させると吸水するまでに時間がかかるため気をつけましょう。
代表的な用土

 

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植物が生えるためにはどのような土が良いのか

植物は土の中で根をはることで倒れないように支えています。その根は生育するために必要な各種栄養素のN(窒素)、P(リン酸)、K(カリ)などや水分を吸収しています。植物が生育するためには土は非常に大事な欠かすことのできない存在です。

 

植物の根が丈夫に育つためにはどの様な状態が必要か?

  • 保水性が有り、十分な養分を供給出きる。
  • 排水性、通気性があり酸素を根に十分に供給する。
  • アルカリ性や酸性に偏っていない。
  • 堆肥や腐葉土などの有機物が含まれている。
  • 清潔な土。害虫や病原菌、雑草の種子、異物など含まない。

培養土を自作する

基本用土と改良用土の種類や混合比率、肥料の量を調整することができれば培養土は自分でも作ることができます。この配合の違いが植物に合う合わないになるのです。

ホームセンターで手に入る培養土はメーカーにより調整されていて、それぞれの特色が有り植物への影響には違いが出るわけです。

栽培目的に合わせて培養土が作れれば良いですね。

しかし、やはり自作するにはややハードルは高そうです。酸度調整が重要です。

この酸度調整が上手くいかないと肥料や水をちゃんとあげてるのにも関わらず上手く育ってくれないことになってしまいます。

植物は中性から弱酸性(pH6.0~7.0)を好むものが多いです。

市販されている培養土は病害虫が寄り付かないように殺菌されています。自作する際には注意が必要になります。

 

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培養土の再利用

自宅で植物を育てていると土の入れ替えは、古い土の処分を考えると再利用をすることを考えますよね。(土はゴミとして捨てることができません)

使い古した培養土には前に植えた植物の根などがゴミとなって混ざっています。その上、害虫や病原菌が潜んでいる可能性があります。

古い土を再利用する際は、ふるいにかけてゴミや害虫を取り除く処理を行い、ビニール袋に入れて直射日光に当て熱による消毒を行います。具体的には、60℃以上の温度で40分以上その状態にすると病害虫や種子を死滅させることが出来るようです。そのうえで肥料や腐葉土を追加して植物にとって栄養の有る良質の土を再生させることができます。

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おわりに

植物を育てる上で、水やりは当然ですが良質な培養土が必要不可欠になります。目的にあった培養土ををホームセンターに行けばで手に入れるのことができます。しかし、用土について知識を持つことで目的に合った培養土は自分でも作れますし不足を補うことができます。

処分が難しい古い土を再利用することも、積極的に行うと良いのでは無いでしょうか。

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