2026年1月27日、上野動物園の双子パンダ・シャオシャオとレイレイが中国へ返還され、日本国内からジャイアントパンダが姿を消しました。
これにより、日本国内で飼育されているジャイアントパンダは、1972年以来54年ぶりに“ゼロ”となりました。
日本では半世紀以上にわたり、上野動物園をはじめ、和歌山・神戸・福岡など各地で多くのパンダが飼育されてきました。
日本のパンダ飼育の歴史を一覧で振り返る
本記事では、日本に来た歴代ジャイアントパンダを、動物園別に一覧表で整理し、その歩みを振り返ります。
なぜ日本にパンダがいなくなったのか
日本で飼育されてきたジャイアントパンダは、すべて中国政府の所有個体であり、日本の動物園は「貸与」という形で飼育を行ってきました。
繁殖研究や友好交流を目的とした契約には期限があり、期限を迎えた個体は原則として中国へ返還される仕組みとなっています。
現在、日本国内では新たな貸与契約が結ばれておらず、シャオシャオとレイレイの返還をもって、国内のパンダ飼育はいったん終了した形となりました。
上野動物園 歴代パンダ一覧
日本のパンダ飼育は、1972年に上野動物園に来園したカンカンとランランから始まりました。
日中国交正常化の象徴として来日して以来、上野動物園では半世紀以上にわたりパンダが飼育されてきました。
上野動物園で飼育された歴代パンダ一覧表
| 名前 | 性別 | 来園・出生年 | 返還・没年 |
|---|---|---|---|
| カンカン | ♂ | 1972年来園 | 1980年没 |
| ランラン | ♀ | 1972年来園 | 1979年没 |
| ホァンホァン | ♀ | 1980年来園 | 1997年没 |
| フェイフェイ | ♂ | 1982年来園 | 1994年没 |
| リンリン | ♂ | 1992年来園 | 2008年没 |
| トントン | ♀ | 1986年生 | 2000年没 |
| シュアンシュアン | ♀ | 2003年来園 | 2022年没 |
| ユウユウ | ♂ | 1988年生 | 2004年没 |
| リーリー | ♂ | 2005年生 | 2024年返還 |
| シンシン | ♀ | 2005年生 | 2024年返還 |
| シャンシャン | ♀ | 2017年生 | 2023年返還 |
| シャオシャオ | ♂ | 2021年生 | 2026年返還 |
| レイレイ | ♀ | 2021年生 | 2026年返還 |
1972年から2026年まで、上野動物園では延べ13頭のジャイアントパンダが飼育されました。
アドベンチャーワールド 歴代パンダ一覧
和歌山県のアドベンチャーワールドは、日本で最も多くのパンダ繁殖に成功した施設として知られています。
永明を中心とした繁殖研究により、多くの子どもパンダが誕生し、世界的にも高い評価を受けてきました。
アドベンチャーワールドで飼育された歴代パンダ一覧表
| 名前 | 性別 | 生年・来園年 | 返還・没年 |
|---|---|---|---|
| 蓉浜 | ♀ | 1992年生 | 1997年没 |
| 永明 | ♂ | 1992年生 | 2023年返還/2025年没 |
| 梅梅 | ♀ | 1994年生 | 2008年没 |
| 良浜 | ♀ | 2000年生 | 2025年返還 |
| 雄浜 | ♂ | 2001年生 | 2004年返還 |
| 隆浜 | ♂ | 2003年生 | 2007年返還 |
| 秋浜 | ♂ | 2003年生 | 2007年返還 |
| 幸浜 | ♂ | 2005年生 | 2010年返還 |
| 愛浜 | ♀ | 2006年生 | 2012年返還 |
| 明浜 | ♂ | 2006年生 | 2012年返還 |
| 梅浜 | ♀ | 2008年生 | 2013年返還 |
| 永浜 | ♂ | 2008年生 | 2013年返還 |
| 海浜 | ♂ | 2010年生 | 2017年返還 |
| 陽浜 | ♀ | 2010年生 | 2017年返還 |
| 優浜 | ♀ | 2012年生 | 2017年返還 |
| 桃浜 | ♀ | 2014年生 | 2023年返還 |
| 桜浜 | ♀ | 2014年生 | 2023年返還 |
| 結浜 | ♀ | 2016年生 | 2025年返還 |
| 彩浜 | ♀ | 2018年生 | 2025年返還 |
| 楓浜 | ♀ | 2020年生 | 2025年返還 |
アドベンチャーワールドでは、20年以上にわたり日本最多となる16頭以上の繁殖実績を残しました。
王子動物園・福岡のパンダ一覧
神戸市立王子動物園や福岡市動物園でも、過去にパンダが飼育・公開された時期がありました。
短期間の公開であっても、全国的なパンダブームを巻き起こした例もあります。
王子動物園で飼育された歴代パンダ一覧表
| 名前 | 性別 | 来園年 | 返還・没年 |
|---|---|---|---|
| タンタン | ♀ | 2000年来園 | 2024年没 |
| コウコウ(初代) | ♂ | 2000年来園 | 2002年返還 |
| コウコウ(2代目) | ♂ | 2002年来園 | 2010年没 |
福岡市動物園(短期公開)で飼育された歴代パンダ一覧表
| 名前 | 性別 | 来園年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| シャンシャン | ♂ | 1980年来園 | 約2か月公開 |
| パオリン | ♀ | 1980年来園 | 約2か月公開 |
日本のパンダは何頭いたのか
主な飼育実績を施設別に整理すると、次のようになります。
- 上野動物園:約13頭
- アドベンチャーワールド:17頭以上
- 王子動物園:3頭
- 福岡(短期公開):2頭
これまで日本には、少なくとも30頭以上のジャイアントパンダが来日してきたことになります。
今後、日本にパンダは戻るのか
過去にも、日本国内でパンダが一時的にいなくなった時期はありました。
その後、新たな貸与契約が結ばれ、再び来日した例もあります。
今後については、日中関係や繁殖研究の方針次第で、新たなパンダが来日する可能性は否定できません。
ただし、現時点では具体的な計画は発表されておらず、日本で再びパンダに会える時期は未定となっています。
半世紀にわたり親しまれてきた日本のパンダ史は、いまひと区切りを迎えました。


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