最近SNSを中心に「きのこ雲ランプ」というインテリア照明が話題になっています。
一見すると雲のような柔らかいデザインで「可愛い」「おしゃれ」と評価される一方で、「なぜ問題視されているのか」「そもそも何を表している商品なのか」と疑問を持つ人も増えています。とくにK-POPグループaespaのメンバーによるSNS投稿をきっかけに、日本国内で注目が集まりました。
本記事では、きのこ雲ランプの意味や商品情報、話題になった背景について、事実関係を整理しながら解説します。
きのこ雲ランプとは何?
きのこ雲ランプとは、雲のような形状をしたインテリア用の照明器具です。
丸みを帯びたフォルムと柔らかな光が特徴で、海外のデザイン照明やインテリア雑貨としてSNSを中心に紹介される一方、核爆発をモチーフとした照明として販売されている商品もあります。
名称の通り、その形状が「きのこ雲(マッシュルームクラウド)」を連想させることから、この呼び名で拡散されるようになったとみられます。一方で、通販サイトでは「核爆発」「原子爆弾モデルライト」といった名称で販売されている商品も確認されており、デザインだけでなくテーマ性を明示しているケースも存在します。
商品名・販売元・誰が作ったもの?
話題となっているきのこ雲ランプは、単一の商品ではなく、複数の製造元・販売元から類似デザインが流通している照明です。
通販サイトや海外マーケットプレイスでは、
「核爆発 原子爆弾モデルライト」「マッシュルームクラウドランプ」など、きのこ雲を再現したことを明示した商品名で販売されている例が確認できます。
一方で、特定の有名デザイナーや公式ブランドによる作品ではなく、
・海外製の量産品
・インテリア雑貨として扱われる商品
が混在して流通しているのが実情です。
そのため、「誰が作ったのか」「どこが最初なのか」を一つに特定することは難しく、
商品ごとに販売元・説明文・表現の強さが異なる点が、情報が錯綜している理由といえます。
なぜ問題視されたのか?
きのこ雲ランプが問題視される理由として多く挙げられているのが、「きのこ雲」という言葉が、日本では原子爆弾を強く連想させる点です。さらに、商品説明で「核爆発」「原子爆弾モデル」と明記されている点も、問題視される要因の一つと考えられます。
日本では広島・長崎の被爆体験が歴史的事実として語り継がれており、きのこ雲の形状は単なる雲やデザインではなく、重い意味を持つ象徴として受け止められることがあります。
一方、海外では必ずしも同じ歴史的文脈で認識されているとは限らず、デザイン的・抽象的なモチーフとして扱われているケースもあります。この認識の違いが、今回の議論につながったと考えられます。
aespa・NINGNING(ニンニン)の投稿で注目された背景
きのこ雲ランプが広く注目されるきっかけの一つとなったのが、K-POPグループ「aespa(エスパ)」のメンバー、NINGNING(ニンニン)さんによるSNS投稿です。
NINGNINGさんは中国出身で、aespaは韓国・日本・中国のメンバーで構成される多国籍グループです。こうした背景もあり、投稿の受け止め方に差が生じた可能性があります。
投稿自体はランプの見た目を「可愛い」と表現した内容で、政治的・歴史的意図を示すものではありませんでした。
しかし、日本国内ではきのこ雲の象徴性から、投稿の意図とは別の文脈で受け止められ、議論が広がる結果となりました。

紅白歌合戦やNHKとの関連はあるのか?
この話題は、aespaがNHK紅白歌合戦に出演予定だったこととも結び付けられました。
ただし、NINGNINGさんの紅白出演辞退について、公式には「体調不良」が理由と発表されています。
SNS投稿と出演辞退の間に直接的な因果関係があるかどうかについては、公式に確認された情報はなく、あくまで一部で憶測として語られている段階です。
公共放送という性質上、イメージや世論への配慮が注目されやすいことも、話題が拡大した一因と考えられます。
きのこ雲ランプ問題から見えること
今回のきのこ雲ランプをめぐる議論は、デザインや表現そのものの是非だけでなく、国や文化による歴史認識の違いが、SNS時代にどのように衝突するのかを示した事例とも言えます。
重要なのは、断定的な批判や誹謗中傷ではなく、背景や事実を知ったうえで冷静に受け止めることではないでしょうか。

まとめ
きのこ雲ランプは、海外ではデザイン性の高いインテリアとして扱われる一方、日本では「きのこ雲」という言葉が原子爆弾を強く連想させるため、受け止め方に大きな差が生じました。
aespaのNINGNING(ニンニン)さんによるSNS投稿も、投稿内容そのものより、歴史的背景や文化的文脈の違いによって議論が拡大した側面があるといえます。
現時点で、商品自体や投稿の意図、紅白歌合戦との関係について公式に断定された事実はなく、多くは憶測として語られています。情報を受け取る側が、事実と推測を分けて冷静に判断することが重要でしょう。


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