携帯電話「060」番号開放!2024年12月開始!番号の遍歴のおさらい

携帯電話番号『060』開放
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2024年12月に新たに携帯電話番号「060」が開放されます。

現在、日本人の実に86%以上が携帯電話を持っています。

携帯電話は1987年からサービスが開始されました。

1999年以降「090」から始まった番号は、利用者が増えるに従い「080」「070」が開放されてきました。
2億7000万が利用できる状況になったものの、2024年時点で「090」「080」はすべて指定済みになり「070」の残りの番号は530万だそうです。

そこで新たに「060」が開放される事になりました。総務省が使えるようにする方針を固めたのです。

目次

携帯電話・番号の歩み

携帯電話番号「060」開放
携帯電話番号「060」開放

・1979年:自動車電話サービスとして「030」導入
・1985年:NTTの「ショルダーホン」のサービスが始まり
・1990年:女子中高生を中心にポケベルが大ヒット
・1996年:人口普及率10%、携帯電話契約数は約1,200万台
・1999年:携帯電話とPHSの電話番号が10桁から11桁に増え、「090」が携帯電話番号用に割り当てられる
・2000年:携帯電話の機能性が進歩
・2002年:「080」が追加
・2006年:ナンバーポータビリティ制度開始
・2007年:Appleが初代iPhoneを発表。翌年ソフトバンクが「iPhone3G」を発売
・2013年:「070」開放。普及率100%を超える
・2024年:早ければ12月に「060」が導入される予定(2024年10月現在)

自動車電話時代

1979年日本では携帯電話は自動車で使う移動電話からサービスが始まりました。

このときの番号は『030‐CD‐XXXXX』でXの5桁が加入者に割り振られました。

その後『040』が追加されました。
この『040』は160km以上離れたところとの通話料金の違いをわかりやすくする意味もあったようです。
当時の電電公社(NTT)の交換網の問題でした。
当時の携帯電話は相手先との距離で料金が決まっていました。

1988年には、NTT(電電公社)以外でサービスが始まリました。
IDO(日本移動通信)とセルラーが自動車電話サービスを開始しました。

電話が持ち運びができるようになったのは、1985年のショルダーフォンが登場してからです。
重さは3Kgでした。

携帯電話へ

1990年代になり携帯電話として本格的に使われるようになりました。

この時も『030』で始まりましたが、その後の2桁でどこの事業者のどの地域で加入かが判るようになっていました。

この2桁のコードを事業者認識コード(CDコード)といいます。その後3桁になりました。

例として、030-13ならドコモの関東地方、030-11ならドコモの北海道、030‐16なら関西。
030‐CDDの桁は固定電話の市外局番の東京なら「03」の「3」に該当します。

IDO(日本移動通信)は030‐5から始まる番号、セルラーは030‐6から始まる番号が割り当てられていました。

移動通信網の番号計画
引用元:ドコモのテクニカルジャーナル 移動通信網の番号計画(その2)より 移動通信網の番号計画

1994年ごろから携帯電話の普及が本格化しました。この頃から端末の買取制度、デジタル方式の導入が始まりました。

携帯とPHSで区別

1999年元日の午前2時を境に、携帯電話、PHSの電話番号が10桁から現在の11桁になりました。

それまでは、
 携帯電話:『010』、『020』、『030』、『040』、『080』、『090』
 PHS  :『050』、『060』

が割り当てられていました。

携帯電話やPHSの利用者が急増したことで番号が足りなくなることが判りました。そこで番号を11桁に増やすことになたのです。
新たに『090』で始まる11桁の番号を携帯電話に、『070』で始まる11桁の番号がPHSに統一されたのです。

どの数字が増えた?

『070』『090』の次に続く最初の数字が増えました。

増えた数字には法則が!

それまでの番号に対して
PHSの場合は『070』に続いて「050」は「5」、「060」は「6」が加わり
携帯電話の場合は『090』に続いて「010」は「」、「020」は「2」、「030」は「3」、「040」は「4」、「080」は「」、「090」は「9」の数字が加わりました。

一度発行された携帯電話番号は解約されても使われなくなり、有る期間を経てリサイクルされます。

・『090』1999年に割り当てだが、それ以前のものも含んでいます。主に40代以上と考えられます。

・『080』2002年に割り当てられ、実質的には2000年代後半から割り当てのため。20代~40代が中心。

・『070』2013年に割り当てされ更に『060』が割り当てられる状況です。

2億7000万のパターンで使用される番号は、日本の人口の約2倍に相当します。

新たな番号が必要になる背景は、携帯電話料金の値下げなどにより、複数台持ちの人が増えたことと、企業利用が増えたことも有ります。プライベートと会社用で2つ以上携帯を持つためかなりの利用が増えています。

解約された番号は約1年の期間を空けて、別の契約番号として割り当てられます。
そのため以前の持ち主の使用状況によっては、借金の取り立ての電話がかかってきたなどのトラブルが発生する事も有るようです。

古くから使われていると推定される電話番号

090‐3系列

090-31D‐XXXXX、090-32、090-33
1979年から1996年頃までに旧電電公社やドコモで取得した場合の可能性が高く、自動車電話に使われていた可能性も有ります。
ほとんどの場合は契約が増えた1994年以降にドコモで新規発光された番号の可能性が高いです。

090-35D‐XXXXX
1988年以降にIDO(日本移動通信)で契約された番号。
090-31系列と同様に1994年以降に取得した可能性が高い。

090-36D‐XXXXX
1988年以降にセルラーで契約された番号。
090-31系列と同様に1994年以降に取得した可能性が高い

090-38D‐XXXXX
1994年以降ツーカーで契約された番号

090-39D‐XXXXX
1994年以降デジタルホンで契約された番号

090-8、090-1系列

1996年以降に取得された番号

090-2、090‐4

1997年以降に取得された番号

070-5、070-6系列

PHSで1995以降に契約した番号の可能性

080系列

2002年以降に取得された番号

070-5、070-6以外(070-1など)

2014年以降に取得された携帯電話番号

2006年開始されたMNP(MobileNumberPortability)や以前使われていた番号が数年後に再利用される制度があるため、番号による古い新しいは現状とは異なる場合があります。

『060』の番号でどれだけ増える

「060」の割り当てにより9000万の番号が増えることになります。

おわりに

2024年12月から「060」が開放される事が決定されました。11年ぶりに新たな番号の開放です。

携帯電話の番号の遍歴について改めてまとめてみました。

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