料理レシピサイトの「クラシル」と「オレンジページnet」で、性的内容を含む不適切な広告が表示され、利用者の間で大きな波紋を呼んでいます。運営会社は緊急対応に追われる事態に!
その内容について調査しました。
不適切広告
こんな広告が!!
料理の手順を確認しようと料理レシピを検索していたユーザーが、明らかに場違いな広告が表示され、性的な描写の内容を含む広告であり、ユーザーはスクリーンショットを撮りSNS上に投稿しました。

SNS上ではこの投稿が拡散され、次々と同じ経験をしたユーザーが声を上げました。
「子どもと一緒に見ていたのに」「料理サイトでこんな広告が出るなんて」といった批判が殺到し、企業の広告管理に疑問の声が上が上がったのです。
企業も対応策を発表
事態を受けた「オレンジページnet」を運営するオレンジページは、10日に謝罪し該当広告の即時停止を報告しました。
また、「クラシル」を運営するdelyが3月11日に公式に「不適切な広告の掲載停止処置を講じた」と発表しました。
料理レシピサイトに性的な広告が表示されたとの声に、運営元が「掲載停止措置を講じる」と応じるなど、一部企業で対策が進み始めています👏👏
— Change.org Japan(チェンジ・ドット・オーグ) (@change_jp) March 12, 2025
「見たくない人や子どもの目に触れないように対策してほしい」
性的なネット広告に対して「ゾーニング」を求める署名に、多くの共感の声が集まっています👇 https://t.co/Wylesf4oDP pic.twitter.com/NEhPhnRgpZ
広告は広告ネットワークを通じて配信されており、通常はフィルタリングシステムによって不適切な内容は排除されるようにされているとのこと。しかし、今回はその審査をすり抜けた広告が表示される事態となりました。
審査の盲点は?
今回のような不適切な広告が審査をすり抜ける背景には、広告審査の自動化が影響しているようです。
機械学習を活用して審査されるが、悪意のある広告主は、審査通過後に広告の内容をすり替える手法を使うことがあるようです。一部の広告ネットワークでは審査基準が緩いために意図せず不適切広告が配信されるケースもあるようです。
複数のネットワークを活用している広告主は、規制の緩いところを狙って広告を出稿することがあるようです。特に料理などのライフスタイル系のサイトは広い層にアピールできるため、不適切な広告が混入するリスクが高まると専門家は指摘しています。
広告フィルタリング
今回のクラシルとオレンジページnetの件は、広告の種類が料理レシピサイトにはそぐわない広告が特に問題視されています。
過去には大手ニュースサイトで成人向けの広告が表示され大きな波紋を呼びました。この時は広告ネットワーク側が規制を強化することで対処されましたが問題の解決には至っていません。
YouTubeでは未成年者向けコンテンツの動画内に不適切な広告が挿入される問題が発生し、広告主の審査強化と合わせてクリエイター側の広告管理機能の充実が求められました。
広告ブロックフィルタ
広告ブロックをすれば良いのではという意見もあるが、根本的な問題とは違います。規制をすり抜け企業イメージを毀損することが問題であることを考えたいですね。
企業広告でネットは成り立っているわけですから、ブロックすることは違いますね。
みんなこれ言うんだけど、普通の広告ならいいんだよ。 「料理を扱うサイトでエロ広告が出てくる」というのは企業イメージの毀損であって、しかもオレンジページさんは対策を講じていてもすり抜けられていたと発表してくれた。企業の意に反して不適切広告が出ていたのがまずいってことなんだよ
みんなこれ言うんだけど、普通の広告ならいいんだよ。
— たくあん (@takuan_shoyu) March 11, 2025
「料理を扱うサイトでエロ広告が出てくる」というのは企業イメージの毀損であって、しかもオレンジページさんは対策を講じていてもすり抜けられていたと発表してくれた。企業の意に反して不適切広告が出ていたのがまずいってことなんだよ https://t.co/nlQevGDQjj
おわりに
広告配信の自動化が進んでいる中で、AIによる画像認識やキーワードフィルタリングを活用していても技術には限界があるでしょう。
また、配信後にサーバー側で画像を差し替える手口なども使われているようでイタチごっこの様相ですが、審査基準の厳格化など今後の体制の見直しなどがされていくでしょう。
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