暑い夏の時期にはのど越しが涼し気な「そうめん」や「ひやむぎ」が美味しくよく食べてしまうと思います。
小麦粉が原材料ということは知っていても、見た目は同じでその違いについて知らないと思います。
その違いについて紹介です。
原材料は
小麦粉と塩水です。
この2つをこねて生地をつくります。
製法の違いで、そうめんは油やでん粉が使われます。
麺の太さによる分類
麺の製法の機械化により、日本農林規格(JAS)の乾麺類品質表示で分類がされています。
・干しそうめん:直径1.3mm未満、手延べの場合は直径1.7mm未満
・干しひやむぎ:直径1.3mm以上1.7mm未満、手延べの場合は直径1.7mm未満
・干しうどん :直径1.7mm以上、手延べの場合も直径1.7mm以上
手延べ干しめん
手延べ干しめんとは小麦粉に食塩水を加えて練り合わせた後、食用植物油またはでん粉を塗布してより(ねじり)をかけながら延ばしを繰り返して乾燥したものです。
製法の違いは?
生地は小麦粉に水と塩を馴染ませたものです。
機械製法で作る間麺類と手作業で作る手延べ麺があります。
・機械製法は生地を機械刃で麺場に細く切って乾燥させます。
・手延べ麺は生地に油やでん粉を塗りながら手を使って細く延ばしいき最後に乾燥させます。
麺棒を使って平らな板の上で生地を薄く伸ばし、専用の刃物で麺状に切る麺。
見た目の違い
機械式のそうめんや、ひやむぎ・うどんは刃物で麺状に切りますので、断面は四角になっています。
手延べそうめんは断面は丸くなっています。
食感と麺の色の違い
日本農林規格(JAS)で規格が定められています。そうめんは直径が細くひやむぎはそうめんより太くなります。
細いそうめんは喉越しが強く感じられ、ひやむぎは歯ごたえをより感じられます。
機械式と手延べでは規格では太さ的には1.7mm未満の太さですので手延べそうめんでも歯ごたえを感じることが出来ます。
ひやむぎには緑やピンクなどの色付きの麺があるのに気がついたかと思います。
これの目的はそうめんとひやむぎの区別をつけていると言われています。
昔は手作りのそうめん、ひやむぎ、うどんを並べて売っていましたが、3種とも真っ白なので見分けがつかず間違えてしまうことがあったのです。そこで中間の太さのひやむぎに色の付いた麺を入れることで判断がつきやすくしたのです。
しかし、麺を作る工場の機械化が進み商品管理も容易に行われるようになり、商品を取り違えることがなくなり1990年代後半から徐々に減って行きました。
現代はめんの種類によって色を入れるというよりは、見た目の華やかさや子供が喜ぶからなどのため色のあるめんを入れていることがあるようです。色の付いた麺がひやむぎである区別にはならないことがあるようです。
冷やして食べる麺だから「ひやむぎ」と呼ばれ、熱いつゆで食べる麺は「あつむぎ」とよばれます。
おわりに
同じ原材料を使う「そうめん」と「ひやむぎ」の違いについて紹介でした。
製法や太さによる違いで食感や喉越しが変わり暑い夏には美味しく楽しめます。
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