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なぜ女性トイレはいつも行列?国交省案と話題の「女性用小便器」は解決策になるのか

国交省案と女性用小便器が話題に

なぜ女性トイレはいつも行列?
話題の「女性用小便器」は本当に解決策になるのか

街中や商業施設で、女性トイレにできる長い行列を見て
「どうしてこんなに並ぶんだろう?」と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
そんな中、国交省が「女性用トイレの便器数を男性用以上にする」という指針案をまとめ、ネット上で賛否を呼んでいます。
さらに話題になっているのが、“女性用小便器”という新しい発想です。
海外では野外フェスなどで実用化された例もあるとされ、日本でも「これが解決策になるのでは?」と注目が集まっています。
果たして、女性用小便器は本当にトイレ行列問題を解消できるのでしょうか。

目次

なぜ女性トイレはこんなに行列ができるのか

商業施設や駅、イベント会場などで、女性トイレに長い行列ができている光景は珍しくありません。
一方で、男性トイレは比較的スムーズに流れているように見えることも多く、「なぜこんな差が出るのだろう?」と疑問に思った人もいるのではないでしょうか。

大きな理由の一つが、利用時間の違いです。
国土交通省の調査によると、女性がトイレを1回利用する平均時間は約90秒。
一方、男性が小便器を使う場合は約30秒とされており、単純計算でも回転率に約3倍の差があることになります。

さらに、トイレの構造そのものも影響しています。
男性トイレには複数の小便器が並び、短時間で利用できる設計になっているのに対し、
女性トイレは基本的にすべてが個室で、どうしても1人あたりの占有時間が長くなります。

加えて近年は、
・化粧直し
・身だしなみチェック
・着替えや荷物整理
・スマホ操作
など、女性トイレが「用を足す場」以上の役割を持つようになっていることも、混雑の一因といえるでしょう。

つまり、女性トイレの行列は「マナーの問題」ではなく、
「時間・構造・用途の多様化という“設計上の問題”」が重なって起きている現象だといえそうです。

国交省の指針案とは何だったのか

こうした状況を受けて、国土交通省は
「公共施設における女性用トイレの便器数を、男性用(小便器を含む)以上にする」
という指針案をまとめました。

この案の目的は、単純に女性トイレの回転率を上げ、
長時間の行列を減らすことにあります。

具体例として示されたのは、
男性用トイレが6基(小便器を含む)の場合、
女性用トイレは10基程度を設ける、という配置案です。

また、女性用トイレの便器数が男性用を上回る場合には、
トイレ全体の面積を広く取ることも想定されており、
既存施設では個室の広さを調整するなどの対応が求められるとされています。

一見すると合理的にも思えるこの案ですが、
X(旧Twitter)などのSNSでは、男性ユーザーを中心に反発の声も上がりました。

「男性トイレのスペースが削られるだけでは?」
「小便器と個室を同列にカウントするのは不公平では?」

といった疑問や不満が広がり、
この指針案は思わぬ形で注目を集めることになったのです。

話題の「女性用小便器」とは何か

そんな中で、別の角度から注目を集めたのが
「女性用小便器」の存在でした。

1月中旬、あるXユーザーが
《女性トイレにこの女性用小便器を男性と同数設置するのが最適解では?》
と写真付きで投稿したところ、瞬く間に拡散。

「こんなものがあるなんて知らなかった」
「どうやって使うの?」
「本当に実用的なの?」

といった驚きの声が相次ぎました。

実は女性用小便器は、まったく新しい発想ではありません。
日本では1964年の東京オリンピックの際、
国立競技場の一部の女子トイレに試験的に設置された例もありました。

当時は“サニスタンド”という商品名で導入され、
女性が便器にお尻を向けて中腰で使う構造だったとされています。
しかし、使い方の周知不足や文化的な抵抗感に加え、
衛生面や姿勢のつらさといった実用面の課題もあり、
広く普及するには至りませんでした。

一方、海外では現在も、
野外フェスや仮設トイレを中心に女性用小便器が使われている国もあります。
短時間で利用でき、設置スペースも少なくて済むことから、
「混雑対策」として一定の実用性があると評価されているケースもあるようです。

もっとも、女性用小便器が理論上合理的に見えたとしても、
実際の利用ハードルは決して低くありません。

男性は小便の際、ズボンのチャックを開けて
陰部だけを露出すれば済みますが、
女性は下着を下ろして下半身を露出する必要があります。

また、生理中の人にとっては、
単に「立って用を足す」だけでは済まない事情もあります。

こうした身体的・心理的な前提条件の違いを考えると、
女性用小便器を「男性用と同じ感覚」で導入するのは、
現実的ではないという見方もできそうです。

本当に解決策になるのか?賛否の声

女性用小便器が話題になる一方で、
これが日本で本格的な解決策になるのかについては、意見が分かれています。

肯定的な声としては、

・短時間で利用でき、回転率が上がる
・イベント会場や仮設トイレでは実用的
・混雑時の「緊急逃げ道」的な役割を果たせる
・混雑時だけ選択肢として使えるなら助かる、という女性の声もある

といった点が挙げられています。

一方で否定的な意見も少なくありません。

・中腰姿勢に抵抗がある
・衛生面が不安
・プライバシーの問題が気になる
・日本の文化に合わないのでは

といった声も多く、
恒常的な公共施設への導入にはハードルが高いのが現実です。

そのため現時点では、
女性用小便器は「すべてのトイレを置き換える存在」ではなく、
混雑が予想される場面に限定した補助的設備としての位置づけが、
最も現実的な落としどころなのかもしれません。

まとめ

女性用小便器が本当に日本で受け入れられるのかは未知数ですが、
少なくとも「なぜ女性トイレだけいつも混むのか?」という問題を
社会全体で考えるきっかけにはなりそうです。

国交省の指針案とあわせて、
トイレのあり方そのものを見直す議論が、
今後さらに広がっていくのかもしれません。

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