2月15日にTV番組の中で北京五輪スキージャンプで金銀2つのメダルを獲得した小林陵侑選手が、トリノ五輪ゴールドメダリストの荒川静香さんからインタビューを受けました。
北京五輪後のインタビュー
五輪での競技を全て終え落ち着いた状況下で、荒川静香さんから問われた「大会前から期待値が高くプレッシャーもあったと思いますが緊張しましたか?」に対して「緊張は意外と大丈夫でした」と答えた陵侑選手。
「この前のインタビューでヒントを頂いたので、それが上手くつながった」と話し、大会前に荒川静香さんから助言を貰っていたことを明かしました。
荒川静香さんからの金言とも言える助言
それは、昨年12月に北京五輪に向け荒川静香さんから受けたインタビューでした。
その際にゴールドメダリスト荒川静香さんに「聞きたいことはありますか?」と問われ、逆質問で「どれくらいのタイミングで緊張やプレッシャーがきたか、覚えていますか?」返されました。
その質問に対して、荒川さんは「五輪のいつもと違う緊張は、自分だけでなくすべての選手が感じているもの。どんな緊張がこようと、それが五輪でそれが普通だと思うようにしました」と、ゴールドメダリストとして経験談を話されました。
五輪はゲームだから楽しむもの
さらに金言と言える「五輪はゲームだから楽しむもの」という、選手時代にコーチから言われた言葉を一番印象に残っていると明かし「やっぱり楽しんだもの勝ちだと思うんですよね」とアドバイスしていました。「緊張するのが当たり前の舞台なので、『きた、きた、きた』ぐらいの感じで大丈夫」とも。
陵侑選手は、ゴールドメダリストの助言に「確かにそうだなと思った。いま聞けてよかったです。取材を受けてよかったです」と逆質問したことで結果につながるヒントを得られたと話されていました。
金メダル、銀メダルを2個獲得
その2ヶ月後、ノーマルヒルで金メダル、ラージヒルで銀メダルを手にした小林陵侑選手。
荒川静香さんと再び対談が実現し、その時の思いから「五輪の舞台を楽しむことができました。全部が新鮮で、やっぱりここでしか経験できないことだったなと思います。自分に自信のつく大会になりました。」と話し、荒川静香さんからの言葉がメダルへつながったと語られていました。
さらに今後については、「変わらずビッグジャンプを目指して続けていきたいですね」と語り、金メダルの次に取りたいのは「世界最長記録」とさらなる活躍を誓いました。
おわりに
競技の中では個々が頑張っての結果かもしれませんが、この荒川静香さんのような言葉、思いがアスリートたちには伝わり、その結果に近づける力になっているのだなと感じました。また、素直に受け入れ実践出来たアスリートには、その結果につなげる近道を切り開いているのだとも感じました。
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