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クルーズ船でハンタウイルス集団感染疑い|日本人乗客も?ダイヤモンド・プリンセスを思い出す理由

クルーズ船ハンタウイルス感染疑い

大西洋を航行中のクルーズ船で、ハンタウイルス感染の確定例と疑い例が確認されています。

クルーズ船での感染症と聞くと、2020年に横浜港で大きく報じられたダイヤモンド・プリンセス号を思い出す人も多いのではないでしょうか。

今回、感染が確認・疑われているのは、オランダ船籍のクルーズ船MV Hondius(MVホンディウス)です。

WHOの発表によると、2026年5月4日時点で、ハンタウイルス感染の確定例2例、疑い例5例の合計7例が確認されています。3人が死亡し、1人が重症、3人が軽い症状を訴えているとされています。

一方で、今回のハンタウイルスは、新型コロナウイルスとは感染の広がり方が異なります。

この記事では、クルーズ船で何が起きているのか、日本人乗客に関する情報、ハンタウイルスの特徴、そしてダイヤモンド・プリンセス号との違いを整理します。

目次

クルーズ船MV Hondiusで何が起きているのか

今回、感染が確認・疑われているのは、クルーズ船MV Hondius(MVホンディウス)です。

クルーズ船のイメージ画像

クルーズ船のイメージ画像(MV Hondiusの実際の写真ではありません)

MV Hondiusは、南極や南大西洋を巡る探検型クルーズ船です。今回のニュースでは船の外観よりも、船内で確認された症状、感染経路、下船や医療搬送の対応が注目されています。

WHOによると、この船は南極周辺や南大西洋の島々を巡る航路をたどっており、2026年5月4日時点ではカボベルデ沖に停泊しているとされています。

船会社のOceanwide Expeditionsは、MV Hondiusの船内で深刻な医療上の状況が続いていると発表しています。

同社の発表では、4月11日に乗客1人が船内で死亡し、4月27日には別の乗客が重症となり南アフリカへ医療搬送されました。この搬送された乗客から、ハンタウイルスの一種が確認されています。さらに5月2日には、別の乗客が船内で死亡したとされています。

ただし、船会社は、すべての死亡例がハンタウイルスと関係していると確定したわけではないとも説明しています。5月4日夜の更新では、4月27日に死亡したオランダ人女性からハンタウイルスの一種が確認され、確定例は2例になったとされています。一方で、4月11日に船内で死亡した男性と、5月2日に死亡したドイツ人乗客については、死亡原因や感染との関連について調査が続いています。

そのため、この記事ではWHOの発表をもとに「確定例2例、疑い例5例」と整理しつつ、すべての死亡例についてハンタウイルスとの関連が確定したわけではない点もあわせて記載しています。

日本人乗客も含まれているのか

今回のニュースで日本の読者が気になるのは、日本人乗客がいたのかどうかです。

船会社が公表した国籍別の一覧では、乗客の中に日本人1人が含まれています。

ただし、現時点で確認できる情報では、その日本人乗客が感染した、または体調不良を訴えているとは確認されていません。

ハンタウイルスとは何か

ハンタウイルスは、主にネズミなどのげっ歯類が持つウイルスです。

厚生労働省検疫所FORTHによると、ハンタウイルスは、ウイルスを持つげっ歯類にかまれたり、排泄物に触れたり、排泄物を含んだほこりを吸い込んだりすることで感染します。

ハンタウイルスによって起こる病気には、腎症候性出血熱やハンタウイルス肺症候群があります。

今回のクルーズ船で問題になっているのは、重い呼吸器症状を伴う可能性がある点です。

発熱や体調不良から始まり、重症化すると呼吸困難や肺炎のような症状につながることがあります。クルーズ船という限られた空間で複数の体調不良者が出ているため、各国の保健当局やWHOが対応にあたっています。

人から人へうつるのか

今回のニュースで、多くの人が気になるのは「人から人へうつるのか」という点です。

ハンタウイルスは、基本的にはネズミなどのげっ歯類の尿、ふん、唾液などを通じて人に感染します。

新型コロナウイルスのように、人から人へ広がりやすい感染症と同じように見るのは正確ではありません。

ただし、ハンタウイルスの一部では、限定的に人から人への感染が報告された例もあります。そのため、船内で複数の患者が出ている今回の事例では、感染経路の確認が重要になります。

現時点では、感染源が船内にあったのか、寄港地や上陸先での接触によるものなのか、詳しい調査が続いています。ただし、WHOは今回の事例について、一般社会へ広がるリスクは低いと評価しています。

ダイヤモンド・プリンセス号を思い出す理由

クルーズ船での感染症と聞くと、2020年のダイヤモンド・プリンセス号を思い出す人も多いと思います。

ダイヤモンド・プリンセス号では、2020年2月に横浜港で検疫が行われ、乗客・乗員あわせて3,711人が船内にいました。国立感染症研究所の資料では、2020年2月18日時点で531人の感染が確認されていたとされています。

当時は新型コロナウイルスの流行初期で、船内隔離、検疫、下船の判断、医療搬送などが大きな社会問題になりました。

今回のMV Hondiusでも、クルーズ船という閉じた空間で複数の体調不良者が出ており、死者も確認されています。

そのため、過去のダイヤモンド・プリンセス号を思い出す人が多いのは自然です。

ただし、両者は同じ感染症ではありません。

ダイヤモンド・プリンセス号で問題になったのは新型コロナウイルスです。

今回のMV Hondiusで確認・疑われているのは、主にげっ歯類由来とされるハンタウイルスです。

「クルーズ船で感染症が起きた」という点は似ていますが、感染経路や広がり方は異なります。

今回のニュースで分かっていること

現時点で分かっていることを整理すると、次のようになります。

クルーズ船MV Hondiusで、ハンタウイルス感染の確定例と疑い例が確認されています。

WHOは、確定例2例、疑い例5例の合計7例を発表しています。

船会社は、乗客の死亡や重症者の発生を発表していますが、すべての死亡例がハンタウイルスによるものと確定したわけではないとしています。

乗客の中には日本人1人が含まれていますが、その日本人が感染したという情報は確認されていません。

ハンタウイルスは、主にネズミなどのげっ歯類を介して感染するウイルスで、新型コロナウイルスとは感染経路が異なります。

今後注目される点

今後注目されるのは、まず感染経路の特定です。

船内で感染が広がったのか、寄港地や上陸先で感染した人が複数いたのかによって、受け止め方は変わります。

次に、船内に残る乗客・乗員の健康状態です。

船会社の発表では、体調不良者への医療対応や、乗客の下船、医療搬送について、関係当局と調整が続いているとされています。

そして、日本人乗客に関する追加情報も注目されます。

ただし、日本人乗客については、感染の有無が確認されていない段階で断定的に書くべきではありません。

まとめ

大西洋を航行中のクルーズ船MV Hondiusで、ハンタウイルス感染の確定例と疑い例が確認されています。

WHOによると、2026年5月4日時点で、確定例2例、疑い例5例の合計7例が確認され、3人が死亡、1人が重症、3人が軽い症状を訴えているとされています。

また、船会社の発表では、乗客の中に日本人1人が含まれています。

クルーズ船での感染症という点から、2020年のダイヤモンド・プリンセス号を思い出す人も多いと思います。

しかし、今回のハンタウイルスは、新型コロナウイルスとは感染経路が異なります。

主な感染経路は、ネズミなどのげっ歯類の尿やふん、唾液などとの接触です。

現時点では、感染経路の特定、船内に残る乗客・乗員の健康状態、日本人乗客に関する追加情報が焦点になります。

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