普段、何気なく着ているYシャツやスーツなどの『ボタンホールの向き』が縦や横に有ることが気になったことは…? ありますよね!!
縦向きや、横向きのボタンホールについて 「なんでだろ~?」と思いながらも、それ以上は追求することも無く、毎朝、身支度を整えて家を出ていませんか?
Yシャツなどのボタンホールをよ~く見ると、一番上や一番下のボタンホールの向きと、その他のボタンホールの向きが違うのに気がついていますよね… でも、その理由についてはいがいに知らないですよね!?
チョットしたことですが、私達が服を着たときに動きやすくするための「知恵」が盛り込まれているのです。
その理由とは?
「ボタンを留めて、動きづらくならないようにしている」のです。
なに?と思いますよね。
衣類の上に着るコート(外套)や、ジャケットなど左右の動きに対して余裕をもたせるために、横向きにボタンホールが空けられています。
Yシャツなどの体にフィットするタイプは、上下の動きへの対応と美しさを損なわない事も考慮して縦向きにボタンホールが空けられています。
Yシャツのボタンホールの、一番上と一番下が水平で中間が縦の理由は?
男性の正式なYシャツは、一番上と一番下のボタンホールは水平です。
これは横の動きがスムースになることです。
一番上が横なのは?
首周りに余裕をもたせるためと、上下のズレを無くすことで襟の高さが揃えられることです。
一番の下のボタンホールが横向きなわけは?
横に切れていると左右に動くことが楽で、シャツにずれが出ないためです。
一番上のボタンではネクタイも安定されますし、一番下はズボンやスカートの中で動きに余裕が出ることでずれにくくなります。
中間が縦な理由は?
片腕を上に動かしたりするとシャツも同時に上に上がりますよね。
このときボタンホールが縦であることにより、体の動きに応じた遊びを持たせる事ができ、余裕ができてシャツのずれが抑えられ突っ張りが最小限となることです。
中間ボタンが縦のボタンホールであることで、たての動きがスムーズになるのです。
一番上のボタンホールが横であることで、うつむいたときに首周りに若干の余裕がでて苦しくなるのを抑えてくれ、襟の高さが変わらず見た目の崩れがありません。
このことで、きれいな着こなしができるようになるのです。
もう一つ理由があります。
一番上と一番下はボタンを留めづらいからです。
特に男性の指には小さく留めづらいため、少しでも留めやすくなるようにとの工夫らしいです。
ついでに、Yシャツの一番下にボタンがある理由とは?
一番下のボタンは紛失したときのスペアの他に意味があります。
新生児の赤ちゃんの下着の(ロンパース)のようなイメージのものです。
中心の丈が長く、前身ごろにボタン、後ろ身ごろにボタンホールがあり、股の下でボタンを留めて着用していたそうです。
今でもYシャツの中心は長く、サイドは短く裁断されていて、下にボタンがついていますよね。つまり昔の名残りなのです。
ちなみにYシャツは下着ですから、上着はジャケットということになりますので、人と会う時はジャケットを脱がないなどのエチケットとしての話は納得ですね。
スーツの発祥の地、イギリスではYシャツの下には何も着ないのが良いとされています。
本来、下着として着ているわけですから下着の下に下着はおかしいですね。
おわりに
普段何気なくボタンをしていますが、そのボタンホールの向きには意味がありました。
改めてその理由を知るとなるほどと思えることですね。
ちょっとした豆知識のご紹介でした。
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