日本政府は、2024年7月5日に中国の海洋調査船が6月に四国南方の公海上にブイを設置したことが確認されたことを明らかにしました。
林官房長官が中国側に遺憾を唱えました。
中国の海洋調査船が日本の大陸棚にブイを設置したことについて、「日本に干渉する権利ない」と主張する中国政府 毛寧(もう ねい)報道官!
ブイが設置されたのはどの辺になるのか気になりリサーチしました。
設置した場所は?
今回発見されたのは、太平洋の沖ノ鳥島(東京都)北方に位置する日本の大陸棚の海域です。
2023年7月に発見された尖閣諸島のブイの位置も。
この海域は日本のEEZには当たらないですが、国連の大陸棚限界委員会は2012年に、沖ノ鳥島を基点とした日本の大陸棚に認めているのです。
中国側からは『ブイは津波観測用で、日本が大陸棚に有する主権的権利を侵害するものではない』
それに対して、日本政府は情報の収集や分析などを継続すると述べただけです。
なぜ中国はこの海域に進出?
この海域の海底には、レアメタルを含んだ鉱物資源が分布している。
国連海洋法条約に基づき、この海域での海底探査や資源開発について、日本は主権的な権利を行使できます。
国連海洋法条約第121条に照らし合わせれば、沖ノ鳥島は日本の島に当たります。
しかし、中国は近隣の諸外国に対して実効支配を繰り返しています。
その中国の行動にはいろいろと矛盾を覚えます。
中国が沖ノ鳥島を「島」ではなく、「岩礁」と言うのであれば、その以下の南シナ海の(中国が言う)島は、全て岩礁となり、中国の支配権は及ばないとの解釈ができます。
毛寧報道官の発言!
日本政府は、中国の海洋調査船「向陽紅22」が、太平洋の沖ノ鳥島(東京都)北方に位置する日本の大陸棚の海域にブイ(浮標)を設置したと明らかにし、林官房長官が7月5日午前の会見で、中国側にブイ設置の目的や計画などを示すよう申し入れました。
それに対して、中国外務省 毛寧報道官の発言です。
「各国は公海で科学研究を行う自由をもっている。日本側は干渉する権利がない」
2023年7月の尖閣諸島周辺のブイについて
去年7月に尖閣諸島周辺で設置が確認された中国のブイについても、毛報道官は「周辺海域は中国の管轄海域だ」と改めて主張しています。
「中国が関連海域で気象観測ブイを設置することは合法的だ」
日本政府の対応
いつもと同じ対応の『遺憾砲』を放っただけです。
「目的や計画の詳細を示すことがないまま小型ブイを設置したことは遺憾」
「政府として情報収集、分析を継続する」
中国側は津波観測用などと自国の正当性を主張するだけで、どこ吹く風です。
日本政府は昨年の尖閣諸島周辺の日本のEEZ(排他的経済水域)内に、中国が無断に設置したブイは未だに撤去できていません。
同様な事案に対して、他国のフィリッピンなどでは即座に撤去しています。
沖ノ鳥島
中国は沖ノ鳥島を「島」ではなく「岩」であると主張しています。
これを起点とした大陸棚は設定できないとしているのです。
国連も『大陸棚限界委員会』も、2012年に日本の大陸棚として認める勧告を採択しています。
沖ノ鳥島はこんな島
東京都総務局に沖ノ鳥島について紹介されています。
沖ノ鳥島は、東京都小笠原村に属する、北緯20度25分、東経136度04分に位置する日本最南端の島です。
東京都心から南へ約1,700㎞に位置し、船で片道約4日の距離です。小笠原諸島父島からでも約1,000㎞離れています。
緯度はハノイやホノルルと同程度、経度は琵琶湖と同程度です。
島の形状はなす型に近く、東西に約4.5㎞、南北に約1.7㎞、周囲11㎞の卓礁で、礁内の面積は約5.8㎢、東京ドーム107個分もの大きさになります。
おわりに
中国による日本の大陸棚へのブイ設置についてどの位置なのか調べてみました。
近接する大陸の横暴な行動に憤りを覚えます。
暴力による実効支配は受け入れることは出来ません。日本政府ももっと適切な対応が必要と思います。
「遺憾」などとの言葉だけでは通用しな相手に、自国に勝手に設置されたものであれば強制的に排除することも必要で無いかと思います。
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