潮干狩りは太平洋側だけで出来る!時期、道具、服装などあれこれの紹介【activity】

潮干狩り 時期、道具、服装などあれこれ
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春を迎える頃に海へ出かけると、浅瀬の浜辺で潮干狩りをされている姿をチラホラと見かけるようになります。日本の季節行事としてゴールデンウィーク頃がピークになる家族連れで暖かくなった浜辺のレジャーとしての定番行事です。

年齢や性別、知識、経験、技量、体力など関係なく老若男女が楽しめるアウトドア。家族で楽しめるレジャーの最たるものと思います。

そんな潮干狩りについてあれこれの紹介です。

 

目次

潮干狩りの歴史

日本の潮干狩りの歴史は縄文時代から行われてきたと言われています。

潮干狩りは日本人にとって身近な行楽ですが、昔からの日本独特の文化と言えます。

海に囲まれた日本において貝塚から見つかる膨大な貝殻から、我々祖先も比較的手に入りやすい食物として食していたと思います。

貝塚から解かることとして古代の人達はハマグリ、アサリ、ミルクイ、バカガイ、マガキ、アカガイ、アカニシ、イボキサゴなどを食していたことがわかっています。

江戸時代には今と同じように春先に行われる人気レジャーとなったようです。何故解かるかというと浮世絵に潮干狩りをテーマとして書かれているものがたくさん有るのです。

 

浮世絵

 

ちょうど江戸では昼前ぐらいに潮が引いて潮干狩りを楽しんでみんなでお昼の弁当という行楽が確立したものと思います。

潮干狩りに適した時期は3月から7月ですが、場所によっては9月ごろまで春夏秋の3つの季節にまたがって海辺のレジャーを楽しむことが出来ます。

 

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潮干狩りが出来るのは太平洋側だけ!!

海に囲まれた日本列島ではどこでもできそうな潮干狩りですが、実は太平洋側だけでしか出来ないのです!!

日本海は大きく膨らんだ形状の海の南北を細くしばったような形をしています。

干潮と満潮は大体6時間ごとに繰り返しています。

しかし、日本海の膨大な海の水の移動は限られた狭い海峡だけでは出入りが間に合わないのです。

日本海側に干満が無い訳ではありませんが、太平洋側のように潮干狩りが出来るわけでは無いのです。

  

潮干狩りは英語では何と言うのでしょうか?

貝は一般的には「shell(seashell)」や「shellfish」といいます。

食用の二枚貝は「clam」です。

shellは貝殻、shellfishは主に貝の中身のことを言います。

seashellは外側にも中身にも使われる言葉で貝全体を指します。

英語で貝殻拾いをすることは、「I gather seashells on the beach.」といいます。

潮干狩りは何というでしょうか? 

潮干狩りは食べられる貝を探しに行くため、「clamming」や「clam digging」と言います。

潮干狩りに行こうという時は、「Let’s go clamming!」や「Let’s go clam digging!」になります。

 

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海外の潮干狩り

日本では管理された干潟で有料だったり自由に採取出来る浜辺の公園などがあります。

海外では潮干狩りをするのにライセンスが必要だったり、持ち帰る事ができる個数が決まっていたりします。

日本のように潮干狩りをレジャーとして楽しんでいる国は珍しいようです。

また、海外では日本の潮干狩り場のように食べられる貝ばかりでは無いようです。

海外で潮干狩りを出来るチャンスが有った場合は十分に気をつけたいですね。

 

潮干狩りで採取できる貝は何でしょうか?

一般的には、ハマグリ、アサリ、オキシジミ、マテ貝、ホンビノス貝でしょうか。

 

はまぐり・マテ貝

 

他にも砂抜きで処理ができない貝として知られている、カガミガイ、バカガイなどが取れることがありますが、砂袋を取り出す下処理が必要だったりするようです。

ハマグリは英語でcommon orient clamやasiatic hard clamといい、学名はMeretrix lusoriaです。

アサリはjapanese littleneck clam、asari clam、manila clam、 japanese short-neck clamで、学名はVenerupis philippinarumといいます。

マテガイはrazor clamといい日本だけではなく海外でも食べられています。

ハマグリやアサリとは違った個性的な形をしたマテガイですが、英語ではカミソリの刃の貝と呼ばれているのが面白いですね。

海外では二枚貝はバター焼きやワイン蒸しにされることが多いです。

日本ではお味噌汁にしたり、酒蒸しにしたり、炊き込みご飯にしたりなど、色々な美味しい食べ方があります。

ちなみにアサリの酒蒸しを英語にすると、そのまま「asari no sakamushi」や、「Japanese sake steamed (asari) clams」というところでしょうか。

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潮干狩りのシーズン・時期

縦長の日本ですからエリアによって異なりますが、3月~7月頃がシーズンです。

主役のアサリは産卵期前の4月~5月に旬を迎えます。春は1年で最も昼間に大きく潮が引く季節です。

そのため暖かく昼間に出来るので、春に潮干狩りがしやすくなります。

日本ではお休みや気温を考えるとゴールデンウィークが潮干狩りのハイシーズンとなります。

家族連れで楽しめるお手軽なレジャーとなるのです。

 

潮干狩りをする時間帯

エリアや日時によって変わるのですが、干潮の2時間ぐらい前には現地には到着しておいたほうが良いと思います。

干潮はエリアによって異なります。気象庁が発表している潮位表(潮見表)を事前にチェックして現地へ赴きましょう。

管理されているスポットなどは混み合いますので、駐車場がいっぱいになる可能性も有りますので時間には余裕をもって出かけたいものです。

 

潮干狩りで採れる主な貝は?

主な貝は4種です。

  • アサリ
  • ハマグリ
  • アオヤギ・バカ貝
  • マテ貝

その種類や特徴です。

アサリ

生息地により色や柄は様々です。

貝の表面はザラザラとした手触りです。

サケ蒸しにしたり炊き込ご飯などの調理が一般的で、クラムチャウダーなどの料理も美味しいです。

 

アサリ

 

ハマグリ

ハマグリは淡水が流れ込む浅瀬に生息しています。

ほぼ左右対象な形でほんのりとピンク色が特徴です。

食べると柔らかなふっくらとした身で旨味がありとても美味しいです。

 

はまぐり

 

バカ貝・アオヤギ

見た目は薄いベージュ色でハマグリに似ていますが、ハマグリよりも大きめです。

ちなみにアオヤギは貝殻からむき身にした状態のことです。

身はぷっくりとしています。

 

バカ貝・アオヤギ

 

マテ貝

渡り鳥が突いている場所や水辺で盛り上がっているところに生息しています。

取り方に特徴が有ります。

干潮時に広く水平に掘ると1cmぐらいの穴が現れます。そこに塩を入れると塩分濃度に敏感なマテ貝が飛び出てくるのでその瞬間に掴み取ります。素早く出てくるのでタイミングを逃さず引き抜くのがポイントです。

味は濃厚な旨味があり美味しいです。

 

マテ貝

 

穴に塩を入れると塩分濃度が高くなり貝が穴から出てきます。

 

マテ貝の採り方

 

潮干狩りの際のおすすめの服装は?

春先ですがまだまだ寒い時期でも有ります。また、晴れた日であれば紫外線もかなり有ります。

事前にしっかりとした準備が必要です。

おすすめの服装は

  • 長袖のシャツやジャケット

  • 長ズボン

  • 長靴やサンダル、マリンシューズ

  • 帽子

  • サングラス

晴天時は汗をかいて暑く感じることもありますが、日差しが強くても風が強かったり気温が突然下がったりします。長袖の重ね着で調整するのが良いでしょう。

立ったりしゃがんだりするので動きやすい長ズボンでまくりやすいものが良いでしょう。

日差しが強いだけでなく晴れていれば紫外線はかなりありますので、帽子やサングラスで日焼け対策はしっかりしましょう。

 

潮干狩りに必要な道具・用具は?

今では100均でも手軽に入手が出来るものばかりです。

  • 熊手
  • バケツ・網・カゴ
  • クーラーボックス
  • 氷や保冷剤
  • タオル
  • 日焼け止め
熊手

 

ネット・カゴ・熊手

 

 

貝をとるためには熊手は必須です。また採った貝を入れる網やバケツなどです。

持ち帰る際にはクーターボックスで保冷して持ち帰ると良いです。海水は入れて持ち帰ると鮮度が落ちてしまいます。クーラーボックスに氷や保冷剤を入れて冷やして持ち帰ります。

日差しが意外に強く日焼け止めは必須となります。タオルは汗などを拭くのに必要で首に巻いていると首の日焼け止めにもなります。

 

有ったら便利な物は?

必要に応じて準備できたら良いものの紹介です。

  • 軍手・ゴム手袋
  • 塩を入れた小さなペットボトル
  • レジャーシート
  • 折りたたみ椅子
  • パラソル
  • ペットボトル
  • 着替え
  • 絆創膏

熊手を使って砂を掘りますが、やはり手で探っていくのが早く見つけることが出来るので、素手ではなく軍手やゴム手袋が有ると怪我なども防げます。

休憩のために乾いた砂地にレジャーシートを敷いて休憩する場所を確保することも必要です。日差しを遮るためのパラソルなど有ると尚良いです。

しゃがんで潮干狩りするよりも折りたたみ椅子に座ることで足腰が痛くなるを防げます。

砂抜きするための海水を持って帰るのにペットボトルが有ると便利です。

汗をかいた着替えを入れるのにビニール袋があると便利ですし、切り傷が出来た際には絆創膏もあると良いでしょう。

 

潮干狩りのコツ

・干潮になる2時間以上前には現地に到着し海水が残っているエリアや波打ち際を探してみる。

・1個見つけたら周辺を探してみる。アサリはまとまって生息しています。

・岩や海藻の影に潜んでいることが多いです。

・アサリの目を見つける。砂から海水を吸い込んで、餌を濾し取って吐き出した際に3mmほどの穴が出来るのでそれを探します。

・波によってできたカケアガリ(盛り上がっているスポット)を探す。

 

潮干狩りで採った貝の持ち帰り・保存方法

採った貝の鮮度を落とさないように家まで持ち帰る方法です。

採った貝を真水でしっかりと洗い水気を取ります。

クーラーボックスに氷や保冷剤を入れて保存して持ち帰ります。※このときクーラーボックスに海水を入れて保存すると貝の鮮度が落ちてしまうので注意しましょう。

塩抜き用の海水もペットボトルに入れた状態で保冷したクーラーボックスに入れて持ち帰るのが良いです。

 

砂抜き方法

アサリ・ハマグリ・マテ貝・バカ貝の砂抜き方法です。

1.殻の汚れを取ります。両手でこするようにして貝を洗います。

2.貝がひたひたになる程度に海水を入れます。

 ※海水がない場合は塩分濃度約3%の塩水を作ります。500mlの水に約15g(ペットボトルのキャップ2杯分程度)。こすぎると貝が呼吸できなくなりますので注意を。

3.パットやボウルにザルを重ねて貝を海水の中に浸します。※ザルを使うと貝が吐いた砂が下に落ちるのであとの処理が簡単になります。このとき貝を重ねると砂を吐かなくなるので注意です。

4・暗くして常温で1時間ほど放置しておく。※貝は薄暗い環境のほうが砂を吐きます。

5.砂抜きが出来ているか確認

 ・貝が水管を出しているか

 ・砂がボウルの下に落ちているか。

6.水を捨ててザルに上げ30分ほどおいて砂抜き完了です。

バカガイの砂抜き方法

1.バカ貝(アオヤギ)は塩ゆでご冷水へ

2.貝からひとつずつ身を取り出して洗い砂を取ります。

3.ゆで汁を再度沸騰させて火を通します。

 

貝の保存方法

貝を真水でよく洗った後にしっかり水気を切り、冷蔵庫で保存します。

味が落ちてしまうため、できるだけ1日程度で食べきるようにしましょう。

食べきれない場合は貝をむき身にし、冷凍保存するのがおすすめ。

貝は一つ一つ重ならないように冷凍するのがポイントです。ジップロックに入れたりラップに包んだりして、真空状態で冷凍しましょう。

冷凍保存した場合は、3週間程度で食べきるようにしましょう。

 

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おわりに

春の行楽として大人気の潮干狩りについてあれこれでした。

日焼けには注意して楽しみたいですね。

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