内村航平選手の父・内村和久さんは内村航平選手と同じく、日本体育大学の体操競技出身者で、高校時代に相対の種目別競技で優勝を果たされています。1992年に「スポーツクラブ内村」を創業されています。
1961年生まれ。
柳川高等学校時代に高校総体で床運動、跳馬を制し、日体大の体操競技部を経て福岡・小倉のクラブで指導者の道に進まれました。
1992年、内村和久さんが31歳の時に独立を決断し、内村航平選手の母・周子さんの故郷である長崎県諫早(いさはや)で、体操教室・スポーツクラブ内村をはじめました。
当初の生徒数は6~7人で経営が苦しく、父・内村和久さんはうどん屋でアルバイトをして家計の足しにしていたことも有るようです。現在はHPでは生徒数200名とされています。
体操クラブを続けた理由として
漠然とですが、いつか指導者として強い選手を育てたいと思っていたんです。ただ、私も日体大ではレギュラーになれませんでしたから、オリンピックなんて夢のまた夢。とにかく美しい体操を教えたいの一心でした。
と語られています。
内村航平選手の「美しい体操」とは、ここに原点が有るのでしょうね。
そんな内村航平選手が2022年1月14日に引退会見をされました。新聞の記事によると引退の意向を示唆されたのは東京五輪後の8月下旬だったそうです。
母・周子さんは「もう無理しなくていいんだよ。いつ最後になってもいいと思っているから」と伝えたそうです。会見を見届け「とうとう、こういう日がきたなと思いました」と感慨深げだったそうです。
和久さんは「これだけ多くの皆さんに応援していただいた。これからはちゃんと恩返しができる人になって欲しい」と語られたそうです。
おわりに
内村航平選手の、父・和久さん、母・周子さんは二人共、体操選手でした。
内村航平選手のこだわりの「美しい体操」の原点は、この父親・和久さんが源流だったのですね。
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