老舗生活雑貨メーカー「株式会社マーナ」の5代目社長である名児耶剛(なごや ごう)さん。
エコバッグ「Shupatto(シュパット)」をはじめ、環境に配慮した生活雑貨を次々とヒットさせている注目の経営者です。
「どんな人物なのか」「学歴は?」「なぜヒット商品を連発できるのか」
この記事では、名児耶剛さんの学歴・経歴・人柄・マーナ改革の実績まで、詳しくまとめました。
名児耶剛(なごや ごう)のプロフィール
- 本名:名児耶 剛
- 生年:1983年(42歳)
- 出身:東京都千代田区神田
- 学歴:聖学院中学校・高等学校 → 学習院大学経済学部
- 留学:アメリカ・ニューヨーク
- 前職:三菱商事マシナリ株式会社
- 現職:株式会社マーナ 代表取締役社長(5代目)
- 家族:父は前社長・名児耶美樹(よしき)氏
Facebook上では、出身校の 聖学院中学校・高等学校の同窓会から応援メッセージ が寄せられ、母校も大きく注目しています。
聖学院中高~学習院大学時代
名児耶さんは聖学院中学校・高校の出身。
同校は「誠実・隣人愛」を重視する校風で知られ、人格教育に力を入れています。
当時の名児耶さんは 野球一筋の生活 を送っており、小学4年から大学卒業まで約13年間継続。
真面目で努力家として知られた生徒で、当時は 英語教師を目指していた という意外な一面もあります。
その後、学習院大学経済学部へ進学。
大学でも野球を続けながら英語に力を入れ、海外への関心が強まっていきました。
ニューヨーク留学で培った「人を巻き込む力」
大学卒業後、語学への興味からアメリカ・ニューヨークへ留学。
野球に似た「Wiffle ball(ウィッフルボール)」を通じて現地の友人が増え、異文化の中で積極的にコミュニティをつくっていきます。
後に本人が語っているように、この経験が “人の声をよく聞き、生活者に寄り添う姿勢” に直結していくことになります。
語学力以上に、「人との距離を縮める力」を身につけた留学だったようです。
三菱商事マシナリ時代:海外を飛び回る商社マン
2008年に三菱商事マシナリ株式会社に入社。
同社は三菱商事グループの機械関連企業で、海外との取引が多いことでも知られています。
名児耶さんは
・スペイン
・ドバイ
・オランダ
などへ出張し、外国企業との折衝を担当。
文化の異なる相手と交渉し、プロジェクトを動かす中で、
国を超えたコミュニケーション力・調整力 が磨かれていきました。
商社での活躍は順調だったものの、
「家業であるマーナを支えたい」という思いが徐々に強まっていきます。
マーナ入社後の改革:古い会社を“現代型メーカー”へ変えた
2011年、父が率いる株式会社マーナへ入社。
当時の会社は、製品数を増やすばかりでユーザー目線が弱まり、社内の空気も停滞していた時期でした。
名児耶さんが手掛けた改革は以下の通りです。
●社内改革
・昭和の雰囲気だったオフィスを全面改装
・社員が自由に話し合える空間づくり
・部署間連携を強化
●商品開発の再構築
・SNSアカウントを立ち上げ、生活者の声を直接収集
・デザイナーとの協働を強化
・原点の「暮らしを便利にする道具」に回帰
・環境配慮型素材(バイオマス・リサイクルプラスチック)の導入推進
●営業・海外販売の立て直し
・海外での経験を活かし、販売チャネルを再整備
この改革が実り、会社の雰囲気は大きく変わっていきました。
2013年に取締役、2016年に開発責任者、2018年には専務取締役を経て、
2024年1月に5代目社長へ就任しました。
株式会社マーナ 新社長就任のお知らせ https://t.co/m9YgjsM8g6 @PRTIMES_JPより pic.twitter.com/5s7hR7FW2B
— PR TIMESライフスタイル (@PRTIMES_LIFE) January 9, 2024
1872年(明治5年)に新潟県長岡でブラシ製造から創業し、
1894年に東京・浅草へ進出。1950年に法人化を経て、150年以上続く生活雑貨メーカーです。
現在は「使う人を笑顔にする道具づくり」を掲げ、
シュパット(Shupatto)シリーズや スタンド付きコップなど、
デザイン性と機能性を両立したヒット商品を次々と開発。
グッドデザイン賞をはじめとする 国内外のデザイン賞を多数受賞しています。
近年は バイオマス素材やリサイクルプラスチックを使った環境配慮型商品にも力を入れ、
持続可能なモノづくりを推進。
従業員は約 76名 と少数精鋭ながら、
今期は 売上約80億円 を見込むなど、高い開発力とブランド力で成長を続けています。
代表作「Shupatto(シュパット)」誕生の背景
コンパクトに“一気にたためる”エコバッグとして大ヒットしたShupatto。
2025年11月に誕生10周年を迎えました。
開発背景は次の通り。
・2010年代、エコバッグ需要が急増
・市場は競争激化で差別化が難しかった
・「たたむのが面倒」という共通の悩みに着目
・“シュパッとたためる構造”を開発
・SNSで話題化 → デザイン賞受賞 → 認知拡大
「生活者の“困りごと”を正しく理解した商品」こそがヒットの理由で、名児耶さんの改革方針とも一致しています。
旅先で荷物が増えても大丈夫👌
— マーナ(生活雑貨メーカー) (@marna_inc) November 23, 2025
一気にたためるバッグ🛍️
たたむとコンパクトサイズで、
鞄に入れてもかさ張らない。
お土産や脱いだ上着をサッと収納。
ひとつ持っておくと安心です💞
選べる3サイズ💫Shupatto バッグ▼
🔗https://t.co/QtP2MHIBaX pic.twitter.com/D6lTAbCtx7
マーナの人気商品
・Shupatto(エコバッグ)
・Shupatto アンブレラ
・立つおさかな 歯ブラシカバー
・干し方がスマートな「留紐のない傘」
・お風呂掃除ブラシ
・バイオマス素材シリーズ
“無駄がないデザイン” “生活の小さなストレスを消す”という哲学が共通しており、今後もヒット商品の柱になりそうです。
手が濡れない👏
— マーナ(生活雑貨メーカー) (@marna_inc) October 21, 2025
閉じるだけで一気にたためる傘☂️
傘を開閉はスライダーを上げ下げするだけ。
荷物の多い日や、お子様とのお出かけも
ワンアクションでスムーズに。
ベルトがない、Shupatto アンブレラ▼
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マーナの歴史:150年続く生活道具メーカー
・1872年:新潟県長岡でブラシ製造業として創業
・1894年:東京・浅草へ進出
・1950年:株式会社マーナとして法人化
・現在:従業員約76名、売上約80億円を見込む
「小規模ながらヒット連発」という独自のポジションを築いています。
名児耶剛という経営者の魅力
・社員との距離が近い
・生活者の声を常に聞く
・海外経験を活かした柔らかいコミュニケーション
・歴史ある会社を現代化し、ヒット商品を連続で生み出す
・派手な発信より“実直な改革”を重視するタイプ
父であり前社長の名児耶美樹氏から受け継いだ
「使う人を笑顔に」という理念を体現している人物です。
まとめ
名児耶剛(なごや ごう)さんは、
・聖学院中高 → 学習院大学 → NY留学
・三菱商事マシナリで海外ビジネスを経験
・2011年にマーナ入社
・社内改革・商品革新を進め、2024年に5代目社長就任
というキャリアを歩んできた人物です。
Shupattoをはじめ、生活者の声に寄り添った“ストレスを消す商品”を生み出す改革者として、今後ますます注目される存在になるでしょう。


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