市教育委員会が設置した第三者委員会が22年にまとめた調査報告書のうち、非公開とされた部分が黒塗り(マスキング)されていない状態でインターネット上に流失した疑いが有ることが判明しました。
市教育委員会によると処理なしの報告書は一部の者に限られるとの事。
何が起きたのでしょうか?調査してみました。
旭川いじめによる凍死とは
この事件は2021年に北海道旭川市で、集団でいじめを受けていた中学2年(当時14歳)広瀬爽彩(さあや)さんがいじめの末に凍死したとされる事案です。
マイナス17℃の旭川で凍死 背景に上級生の悲惨ないじめの末に起きました。
経緯
2019年4月 地元公立中学校入学
6月 自殺未遂
8月 別の中学校へ転校 ~不登校
2021年2月 行方不明に
3月 遺体で発見
4月 ”重大事態”に認定
5月 第三者委員会 調査開始
いじめ撲滅.COM
いじめ撲滅をうたう市民団体。
マスキング処理がない報告書を公開した目的
いじめ撲滅.COM 公式ページによると、公開した目的は二つ有ると説明されています。
1.文春オンラインの虚偽報道や黒塗りだらけの報告書によって、謂れのない誹謗中傷(いじめ)を受け続けている方々(主に教師たち)の汚名を少しでも晴らすこと。
2.爽彩さんが、何に悲しみ、苦しんでいたのかを、社会に、正しく理解して貰うために、事実を明らかにすること。
公式ページには、取材を受ける中で「マスキング処理がされない報告書を公開した目的」を正しく報道してもらえないことから明確にしておくとして説明されています。
覚悟を決めるまでは、何らかの法律に抵触する可能性があるかも知れない、そうなれば妻や娘に迷惑が掛かるかも知れない、という恐怖がありました。
しかし、最終的には、約7年間いじめ解決人を自称してきた者として、子供達に「いじめはするべきではない」と教えるべき立場にある一人の大人として「この状況を傍観する訳にはいかない」という気持ちが勝ちました。
「法を守って、人を見殺しにする」など本末転倒だと思ったからです。
「法があるから、いじめの被害者を救えない」というならば、私は、法を犯して人を救う道を選びます。
「この手段を取ることでしか救えない」と考えたのは、私の至らなさなのかも知れませんが、少なくとも、これまでの間、彼らは救われていませんし、私も、可能な限り、証拠等を出さずに、皆様に理解して貰えるように発信をし続けてきたつもりです。
つまり、「やれることはやったが、その結果が得られなかった」という残念な実績を積み上げて来た、という意味です。
ですから、「今の私には、こうすることでしか、いじめ被害者を救えない」という確信があって、やったことですので、後悔はありません。
いじめ撲滅.COM
マスキング処理のない報告書
公式ページには
いじめの重大事態に係る調査報告書(令和3年6月4日付諮問に対する答申)本件生徒が死亡に至った過程の検証
と題して資料があります。
「いじめ」の行為そのものだけでなく、その前提となる周辺事情も含めて調査されており、学校や市教育委員会の対応についても検証されています。
公式ページはこちらです。
おわりに
旭川で起きた集団いじめによる凍死した事案。
マーキングされた報告書により謂れのない誹謗中傷(いじめ)を受け続けている方々の汚名を晴らすとともに、
亡くなられた広瀬爽彩(さあや)さんの何に苦しんでいたのか正しく理解してもらう目的。
いじめを撲滅させるための考えのもとに起こされた行動で有ったようです。
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