うずらの卵が学校給食から消えた!ウズラ農家苦境!廃業に追い込まれる農家も!?。

うずらの卵
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福岡県の小学校で2024年2月に、水煮のウズラのたまごを喉に詰まらせたとみられる死亡事故が起きてしまいました。

その事故により学校給食での使用を見合わせる動きが広がってしまっています。

学校給食で使用中止が広がるためウズラの飼育農家は苦境に晒されています。

現状についてリサーチしました。

目次

事故の内容とは?

2024年2月26日に福岡県みやま市の小学校で1年生の男子児童が給食の献立のみそおでんに入っていた水煮のウズラの卵をのどに詰まらせて亡くなりました。

このことを受けて文科省は、安全に配慮した食事指導の徹底窒息した際の対処法を確認するよう注意喚起の通知を出しました。

事故はどうして起きた?

学校給食では過去にも同様の事故が発生しています。

2010年栃木県真岡市で小学1年生の男児が、白玉団子を喉につまらせ亡くなった。
2015年大阪市では小学1年生の女児が、うずらの卵で窒息事故で亡くなっています。
2021年新潟県佐渡市では小学5年生の男児が米粉パンを喉につまらせなくなる。

専門医のコメントによると、低学年の児童は前歯の生え替わり時期のため、上手く噛めずに吸い込んでしまい喉につまらせてしまう事故につながりやすいとのことです。

厚生労働省の統計によると、18~22年に食品を喉に詰まらせたことなどにより窒息して死亡した14歳以下は54人に上り、うち9歳以下が49人を占めた。

確かにツルツルとしている卵は噛めないと吸い込んでしまう可能性は高いですね。

教育委員会の対応は

国の注意喚起は「食事指導の徹底窒息した際の対処法を確認するように」との緊急通達ですが、
市教育委員会はうずらの卵を当面使わない考えを示し、各地でも使用を控える動きに!

事故が起きると提供を中止する動きに。
食材の提供を中止することが必ずしも正解とは限らないと思います。

幼稚園や保育園などを対象とした内閣府のガイドライン(指針)によると、「給食での使用を避ける食材」にプチトマトやウズラの卵、餅や白玉団子、イカなどを例示しています。
指針では、食べ物をのみ込む仕組みなどイラスト入りで解説し、年齢に応じた食べ方や注意事項を詳しく記載しています。
一方、小学校では食材の危険性を示すリストなどはない。

必要なのは食べ方

文部科学省の「食に関する指導の手引」では、窒息事故防止の項目はあります。
 「早食いは危険」
 「よくかんで食べるよう指導」
 「児童生徒の様子を注意深く観察」
などの記載にとどまっています。

しかし、具体的な指導の内容や方法は現場に任されているのが現状。
各家庭でも親がよくかんで食べる習慣づけも必要でしょう。

加工メーカーの現状

全国でうずらの生産者は30軒もないそうです。
愛知県は全国の6割以上を生産しています。
県内では2023年には、23農場でウズラ約265万羽を飼育しています。
加工メーカーの在庫が山積みとなり、親鳥の飼育を減らす農家もでてきているとのことです。

「新型コロナの一斉休校も苦しかったが、今回はトンネルの出口が見えない」。大手加工メーカー「天狗缶詰」(名古屋市)の担当者は深刻そうに話す。同社によると、ウズラの卵の水煮の給食向け出荷数は事故後、大幅に減少し、6月は昨年の約6割にとどまった。愛知県豊川市の工場倉庫には、出荷が滞った商品の在庫が積み上がり、同月末時点で昨年の約1.8倍に達した。

引用元:livedoor

約80万羽を飼育していた「高林ファーム」(同市)も、加工メーカーの求めで約4万羽減らした。高林勝弘専務(45)は「飼料価格の高騰や輸入品の増加で、業界は以前から苦しい状況が続いている。廃業する農家も出てくるのではないか」と懸念する。

引用元:livedoor

新型コロナ禍でも卵を捨てなければいけなかったといい、やっと落ち着いて日常生活が戻りつつ有る中で、メーカーへの打撃は大きい物となっています。
さらにウクライナ侵攻の影響で餌代も高騰していて生産者は苦しい状況に置かれています。

また、2015年の事故のときはほとんど報じられなかったようですが、今回の事故ではニュースの量が多く関係者は驚いているとのことです。

SNSでの反応

危険なものは排除する教育委員会の姿勢に対してネット上では様々なコメントが!

ニュースの取り上げ方で世間の反応は変わってしまいますね。

  

ウズラの卵の栄養価

中華丼などの具材に欠かせないうずらの卵は小さいですが栄養が詰まっています。
中でも貧血予防に欠かせないビタミンB12の含有量はトップクラス。

・ビタミンB12:鶏の卵の5~6倍
・葉酸:鶏の卵の2倍
・鉄分:ホウレンソウの1.5倍
・リン:牛乳の2倍

うずらの卵の栄養

全卵 生(可食部100gあたり)

エネルギー…179㎉
水分…72.9g
たんぱく質…12.6g
脂質…13.1g
炭水化物…0.3g
カリウム…150㎎
カルシウム…60㎎
リン…220㎎
鉄…3.1㎎
セレン…46㎍
ビタミンA(レチノール活性当量)…350㎍
ビタミンB1…0.14㎎
ビタミンB2…0.72㎎
ビタミンB6…0.13㎎
ビタミンB12…4.7㎍
葉酸…91㎍

参考:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

おわりに

栄養価も高く酢豚や中華丼などに入っているうずらの卵は美味しいですね。

給食で食べれなくなるのはさみしいですね。農家さんの救済になる方法はないでしょうか。

一般消費者の私達も意識して消費を促すことで少しでもお役に立てればと思います。

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