【地図】「開かずの踏切」東京都に残る5選!山手線沿線とその近隣にある特徴的な課題を有した踏切です!

開かずの踏切
  • URLをコピーしました!

現在、東京都には約1,200箇所の踏切が残されています。
わたしたちの暮らしにおいて、交通渋滞をはじめとした様々な問題が発生しています。
東京都としては都市整備局により踏切対策に取り組んでいるようですが、直ぐに踏切が無くなるわけではありません!

そんな都会の「開かずの踏切」の5選について深刻さも合わせて紹介です。

  • 第二中里踏切(山手線 駒込ー田端)
  • 厩道(うまやみち)踏切 / 青山街道踏切(埼京線・湘南新宿ライン 新宿ー渋谷)
  • 第一雲雀ヶ谷踏切(埼京線 池袋-板橋)/ 東3号踏切(東武東上線 北池袋-下板橋)
  • 第三下田端踏切 / 第二下田端踏切(東北回送線 上野-尾久車両センター)
  • 井頭踏切 / 根岸踏切(京浜東北線 王子駅-東十条駅間)
目次

第二中里踏切(山手線 駒込ー田端)

山手線は旅客線として環状運転を行い、湘南新宿ラインは山手貨物線として大崎駅から駒込駅感を併走しています。
湘南新宿ラインは大崎駅から赤羽方面へ向かい、駒込駅を過ぎると山手線の下をくぐりますが、手前に立体交差している踏切が「第二中里踏切」です。

環状運転する「山手線」に唯一残る第二中里踏切

それだけに遮断機が下りている時間が長く続くように思えますが、ラッシュ時を除けば「ずっと閉まりっぱなし」ということはありません。
日中は開いている時間が長く、意外と“実用的”な踏切になっています。

なお、この地点では山手貨物線は、一段低い場所を通るため、踏切があるのは山手線のみです。

東京都はこの近隣に山手線を高架で渡る道路(補助第92号線)を事業化していて、この「第二中里踏切」はその開通にあわせ廃止となることが決まっていますが、まだしばらくの時間がかかりそうです。

厩道(うまやみち)踏切/青山街道踏切(埼京線・湘南新宿ライン 新宿ー渋谷)

都会のど真ん中にある踏切が「厩道踏切」と「青山街道踏切」です。
この付近で並走する山手線と中央線は高架ですが、地上を走る埼京線・湘南新宿ライン(山手貨物線)は2つの踏切を横断しています。

代々木駅からJR線の東側、明治通り方面に進む場合、JR利用者は代々木駅東口が利用できますが、
都営大江戸線の利用者は、西口側にしか出口のないので、このどちらかの踏切を渡るか、南に150mほど進んだガードをくぐるしかありません。

厩道踏切を使い明治通りとの交差点に出るまではわずか300m弱ですが、ガードに回り込むと交差点まで900m近くも歩くことになり、必然的にこの踏切に人が集中します。
そのため湘南新宿ライン、埼京線が上下合わせて1時間あたり40本以上が通過する朝のラッシュ時は、電車の通過を待つ人でごった返し、イライラで張り詰めた空気が伝わって来ます。

第一雲雀ヶ谷踏切(埼京線 池袋-板橋)/ 東3号踏切(東武東上線 北池袋-下板橋)

埼京線、東武東上線が並行する区間の踏切で、名称はそれぞれ異なりますが、複線ふたつを渡る踏切として一体運用されています。

ツボにはまったとき”の待ち時間の長さです。

埼京線は池袋駅以南で同じ線路を共用する湘南新宿ラインとのからみでダイヤが乱れやすく、東上線も北池袋と下板橋との駅間が短いため、各駅停車の踏切通過に時間がかかります。
さらに東上線は池袋駅で折り返しとなるため、ダイヤが乱れると、この区間での「停止信号待ち」も頻発、文字通りの“開かずの踏切”になってしまうのです。

ただ救いは、踏切のすぐ横に地下道が整備されていることです。
待ち時間が長いことを知っている地元の人は、警報器が鳴ると迷わず地下道に下りて行きます。

東京都はこの埼京線、東上線の踏切をまとめて立体交差でパスする補助第82号線を事業化しています。ただ、踏切の西側は住宅密集地となっているため、その開通にはまだまだ時間がかかりそうです。

第三下田端踏切 / 第二下田端踏切(東北回送線 上野-尾久車両センター)

運転本数は少ないのに、いったん遮断機が下りると待ち時間が長い踏切がこの「第三下田端踏切」「第二下田端踏切」。

この踏切はJR東日本の尾久車両センターに出入りする電車の回送線上にあるためです。
警報器が鳴り、遮断機が下りてから、ふつうの踏切に比べ「3倍くらいは待ったかな?」というところで、回送車両がゆっくりと通過していきます。

井頭踏切 / 根岸踏切(京浜東北線 王子駅-東十条駅間)

都内にあるJR東日本の踏切において隣り合ったこのふたつの踏切が渡るのは、
京浜東北線上野東京ライン湘南新宿ラインの3複線。

近隣駅の発着時刻をもとに平日朝7時台、8時台の通過本数を推定すると、それぞれ70本以上
じつに1分に1本以上が通過するため、「開いてることがまれ」という状況なのです。

運転本数が少なくなる日中でも、1時間あたり30本以上が通過するため、
いったん遮断機が下りるとまとめて4-5本待ちになることが珍しくありません。

歩行者はのんびり待つか、井頭踏切に隣接する地下道をくぐるのが良いようです。
クルマで利用するのは「どうしてもこの踏切を渡らなければならない」という事情がある人だけのようです。

踏切周辺は道も狭く、踏切待ちのクルマが線路西側に並行する道路(クルマがすれ違えない道幅なのに対面通行!)まであふれ、踏切が開くまであたり一帯がまったく動かなくなることもあるくらいだそうです。

おわりに

東京の中心部近くに残る踏切についてでした。

山手線沿線とその近隣にある特徴的な課題を有した「開かずの踏切」でした。 

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次