2026年8月30日に放送された日本テレビ系「24時間テレビ49」で、チャリティーマラソンに挑戦した星野真里さんがゴール目前となった場面で、突然男性が中継カメラの前に現れる出来事がありました。
男性はプラカードのようなものをカメラに向け、その直後にスタッフによって制止されています。
テレビ画面に映ったのは一瞬だったため、
- プラカードには何と書いてあったのか
- 24時間テレビで何があったのか
- 寄付金が1000万円以上着服されたという意味なのか
- 乱入した男性は誰なのか
と気になった人も多いのではないでしょうか。
一瞬の出来事だったので、「今のプラカードは何だった?」と思った人も多そうです。
報道などから確認すると、男性が示していたのは、2023年に発覚した日本海テレビ元幹部による「24時間テレビ」の寄付金を含む着服問題に関する内容でした。
ただし、ここには注意したい点があります。
当時公表された1118万2575円のすべてが、24時間テレビの寄付金だったわけではありません。
今回のポイント
- 2026年8月30日、星野真里さんのゴール直前に男性が中継カメラの前に現れた
- 男性は24時間テレビをめぐる寄付金着服問題を示すプラカードを掲げた
- 元幹部が着服したと日本海テレビが公表した総額は1118万2575円
- そのうち24時間テレビの寄付金は264万6020円
- 残る853万6555円は会社の売上金などだった
- 刑事裁判では2025年7月に有罪判決が言い渡されている
24時間テレビで星野真里のゴール直前に何があった?
出来事が起きたのは、8月30日放送の「24時間テレビ49」で、星野真里さんがチャリティーマラソンのゴールとなる東京・両国国技館を目前にした場面でした。
東スポWEBの報道によると、水色のTシャツを着た男性が星野真里さんを撮影していたテレビカメラの前に入り、24時間テレビをめぐる寄付金着服問題についてのプラカードを掲げました。
周囲のスタッフがすぐに対応し、男性をカメラや走路から遠ざけています。
星野真里さんはそのまま走り続け、その後はスタッフが周囲を囲むような状態で両国国技館へ向かい、ゴールしました。
少なくとも確認できた報道では、星野真里さんが男性から直接危害を受けたという情報は出ていません。
Xには当時の様子を撮影した映像も投稿されており、男性がプラカードを掲げる場面を確認できます。
ただし、プラカードに示された「寄付金など1000万円以上着服」という内容は、その全額が24時間テレビの寄付金だったという意味ではありません。実際の着服額と内訳について、次の項目で確認します。
24時間テレビのプラカードには何と書いてあった?
テレビ中継ではプラカードが映った時間が短く、文字全体を読み取れなかった人も多かったと考えられます。
報道では、男性が掲げたものについて「24時間テレビをめぐる寄付金着服問題をプリントしたプラカード」と伝えられています。
映像で確認できる範囲では、プラカードには「飲み会代・スロットにつかった」「寄付金など1000万円以上着服」といった文字が表示されていました。
これらが指していると考えられるのが、2023年11月に日本海テレビが公表した元幹部社員による着服事件です。
ただし、プラカードのすべての文字について、放送局などが公式に全文を公表したものは確認できていません。
そのため、この記事では映像から不鮮明な文字を推測するのではなく、報道で確認されている寄付金着服問題の内容を見ていきます。
「寄付金など1118万円着服」とは?全額が24時間テレビの募金ではない
今回、特に誤解しやすいのが「1000万円以上」という金額です。
2023年11月、日本海テレビは当時の経営戦略局長だった元社員が、総額1118万2575円を着服していたと公表しました。
しかし、この1118万2575円すべてが24時間テレビへの寄付金だったわけではありません。
| 区分 | 金額 | 内容 |
|---|---|---|
| 24時間テレビの寄付金 | 264万6020円 | 視聴者などから寄せられた寄付金 |
| 会社の資金 | 853万6555円 | 日本海テレビの売上金など |
| 合計 | 1118万2575円 | 日本海テレビが2023年に公表した着服総額 |
つまり、
「24時間テレビの募金から1118万円が着服された」
という理解では正確ではありません。
1118万2575円は、24時間テレビの寄付金と会社資金を合わせた、日本海テレビの社内調査で確認された着服総額です。
このうち24時間テレビの寄付金について、日本海テレビが当時公表した金額は264万6020円でした。
寄付金の着服は2014年から確認されていた
日本海テレビの発表や当時の報道によると、元幹部による24時間テレビ寄付金の着服は2014年から確認されていました。
募金終了後に社内で保管していた寄付金から現金を持ち出すなどしていたとされ、長期間にわたり不正が見過ごされていたことも大きな問題となりました。
元幹部は2023年11月27日付で懲戒解雇されています。
寄付金着服事件はその後どうなった?2025年に有罪判決
この事件は、日本海テレビが社内調査結果を公表して終わったわけではありません。
その後、警察による捜査が行われ、元幹部は業務上横領の罪に問われました。
刑事裁判で対象となった金額と、日本海テレビが社内調査で公表した1118万2575円は同じではない点にも注意が必要です。
裁判では、2019年から2023年にかけて会社資金約470万円と、2023年の24時間テレビ寄付金10万5000円を合わせた約480万円の横領について審理されました。
2025年7月17日、鳥取地裁は元幹部に対し、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しています。
判決では、チャリティー募金に対する信頼を失わせる行為であることなどが指摘されました。一方で、横領した金について余罪を含めて弁償されていることなども考慮され、執行猶予付きの判決となっています。
1118万円・264万円・10万5000円は何が違う?
この事件では複数の金額が登場するため、分かりにくく感じるかもしれません。
- 1118万2575円:2023年に日本海テレビが社内調査で公表した着服総額
- 264万6020円:そのうち24時間テレビの寄付金とされた金額
- 約480万円:刑事裁判で起訴された会社資金と寄付金を合わせた金額
- 10万5000円:刑事裁判で起訴された約480万円のうち、2023年の24時間テレビ寄付金として認定された金額
数字が違うのは、日本海テレビによる社内調査で確認された金額と、刑事事件として起訴された金額の範囲が異なるためです。
24時間テレビは寄付金着服問題後に再発防止策を導入
日本海テレビの着服問題を受け、公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会は内部調査を行い、外部弁護士を交えた不正防止対策チームを設置しました。
2024年2月には、新たな寄付金管理ルールなどの再発防止策を公表しています。
さらに2026年3月に公表された不正再発防止対策では、寄付金管理について次のようなルールが示されています。
- 対面募金会場は2人以上で運営する
- 募金会場を警備員またはカメラで監視する
- 寄付金を入れた容器をナンバリングして台帳で管理する
- 寄付金を集約した箱などを封印して管理する
- 募金箱だけを設置する場合は、カギとワイヤー付きの規定募金箱を使用する
- 現金の取り扱いを専門とする外部事業者への業務委託を推奨する
24時間テレビチャリティー委員会は、外部弁護士による寄付金取り扱いのモニタリングも実施しています。
また、日本海テレビは2026年1月15日、元幹部社員に対する刑事裁判が終結し、着服された寄付金について必要な弁済分を24時間テレビチャリティー委員会へ届けたことを公表しました。
星野真里のマラソンに乱入した男性は誰?
今回の出来事を受けて、「乱入した男性は誰なのか」と気になっている人もいるようです。
その後、Xでは「アダチー(@gTGSqVqdJd0G8U8)」というアカウントが、今回の出来事について「24時間テレビ抗議、今年も行きました」と投稿しています。
同アカウントは2025年にも24時間テレビへの抗議を行ったとして、取り押さえられた際の様子を投稿していました。
今回の映像や投稿内容から、乱入した男性本人のアカウントである可能性は高いとみられます。
ただし、警察や日本テレビなどから男性の氏名や身元が公式に発表された事実は現時点で確認できていません。
そのため、本記事では「アダチー」と名乗るXアカウントが今回の抗議について自ら投稿しているという事実までを紹介し、男性の身元については断定しません。
乱入行為と寄付金着服問題は分けて考える必要がある
今回のプラカードが取り上げた日本海テレビ元幹部による寄付金着服は、実際に発生した事件です。
一方で、チャリティーマラソンの走路付近でテレビカメラの前に入り込む行為と、寄付金着服事件そのものは別の問題です。
着服事件について疑問や批判を持つことと、マラソン中継へ突然入り込む行為の是非は分けて考える必要があります。
特に今回は、星野真里さんが長距離を走った末のゴール直前という場面でした。
結果的に大きな事故にはつながらなかったとみられますが、スタッフがすぐに男性を制止し、その後は星野真里さんを囲むようにしてゴールまで伴走する様子が放送されました。
24時間テレビのプラカードと寄付金着服問題まとめ
2026年8月30日の「24時間テレビ49」では、チャリティーマラソンを走っていた星野真里さんが両国国技館へゴールする直前、男性が中継カメラの前に入り、寄付金着服問題に関するプラカードを掲げる出来事がありました。
プラカードが指していたとみられるのは、2023年に発覚した日本海テレビ元幹部による着服事件です。
日本海テレビの社内調査で公表された着服総額は1118万2575円でしたが、その全額が24時間テレビの寄付金だったわけではありません。
内訳は24時間テレビの寄付金が264万6020円、会社の売上金などが853万6555円でした。
その後、刑事裁判では会社資金約470万円と2023年の24時間テレビ寄付金10万5000円を合わせた約480万円が対象となり、2025年7月には元幹部に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡されています。
24時間テレビチャリティー委員会も、この問題を受けて寄付金管理の新たなルールや外部弁護士によるモニタリングなどの再発防止策を導入しています。
今回の乱入した男性については、現時点で身元を確認できる公的な情報はありません。
一瞬映ったプラカードだけを見ると「24時間テレビの寄付金が1000万円以上着服された」と受け取る可能性がありますが、実際の金額や事件の経緯を分けて確認することが重要です。


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